マイベストプロ石川
北岡勇介

顧客の思いに寄り添い中古住宅の価値を見いだす不動産売却のプロ

北岡勇介(きたおかゆうすけ) / 宅地建物取引士

もっともっと不動産(有限会社レンテックス)

コラム

石川県金沢市の中古物件に関するデータ

2016年4月4日 公開 / 2016年12月6日更新

テーマ:中古住宅 基礎知識

コラムカテゴリ:住宅・建物



政府の新成長戦略として掲げられた「中古住宅・リフォーム市場」の活性化。少子高齢化が進展するなか、今後新築住宅の需要は縮小し、中古住宅市場が活気づくと予想されています。
石川県金沢市でも、人口減少と少子高齢化から、金沢市都市整備局のデータによると、中古物件は増加傾向にあります。

中古物件は今後日本の住宅市場の主役になる可能性も

政府は新成長戦略として「中古住宅・リフォーム市場」の活性化を挙げています。高齢化が進展するなか、新築物件の需要は縮小し、中古住宅市場が伸びると予想されています。今後、中古住宅流通市場は20兆円規模まで拡大する見込みです。

現在、中古住宅が住宅市場に占める流通シェアは1割程度に留まっています。その一因として挙げられるのが、日本の「住宅寿命の短さ」です。一般的に日本の住宅は、30年程度が寿命とされています。

中古住宅を購入しても、早期に手放すことを余儀なくされると考えている向きがあり、市場は盛り上がっていません。一方、欧米諸国の住宅寿命は40年~70年と日本の2倍です。これらの国では、中古住宅市場が活況を呈しています。

石川県においても中古物件が増えている

石川県も少子高齢化の影響から、今後中古住宅が増えていくでしょう。中古住宅は、約20年経過すると資産価値はゼロと判断されます。こうした中古住宅は、土地の価格で購入することができます。

これに「リノベーション」と呼ばれる改修工事を行い、耐震性や機能性を高めます。近年は、改修工事技術が発達しており、「長期優良住宅」などが普及し始めています。
これまで日本人は、新築住宅を求める傾向がありましたが、今後はその傾向が変わっていくと予想しています。

金沢市には今後市場に出回る中古物件が約1900戸ある

では、金沢市においてはどの程度の数、中古住宅があるのでしょうか。「金沢市都市整備局定住促進部住宅政策課」のデータから読み解いてみます。


金沢市中心部の空き家は、約1900戸でした。実に全2万2000戸の8.7%を占めます。

空き家所有者に、家を今後どうしたいかたずねたところ、約46%の人が「売りたい・貸したい」と回答しました。

つまり、現在は中古住宅市場に出ていないものの、潜在的に中古住宅として販売される可能性のある空き家は、金沢市内だけで相当数にのぼると理解できます。
今後の中古住宅の動きに注目です。

この記事を書いたプロ

北岡勇介

顧客の思いに寄り添い中古住宅の価値を見いだす不動産売却のプロ

北岡勇介(もっともっと不動産(有限会社レンテックス))

Share

関連するコラム

北岡勇介プロのコンテンツ

  1. マイベストプロ TOP
  2. マイベストプロ石川
  3. 石川の住宅・建物
  4. 石川の不動産物件・売買
  5. 北岡勇介
  6. コラム一覧
  7. 石川県金沢市の中古物件に関するデータ

© My Best Pro