中古住宅・中古物件購入のメリット・デメリットや魅力
政府の新成長戦略として掲げられた「中古住宅・リフォーム市場」の活性化。少子高齢化が進展するなか、今後新築住宅の需要は縮小し、中古住宅市場が活気づくと予想されています。
石川県金沢市でも、人口減少と少子高齢化から、金沢市都市整備局のデータによると、中古物件は増加傾向にあります。
中古物件は今後日本の住宅市場の主役になる可能性も
政府は新成長戦略として「中古住宅・リフォーム市場」の活性化を挙げています。高齢化が進展するなか、新築物件の需要は縮小し、中古住宅市場が伸びると予想されています。今後、中古住宅流通市場は20兆円規模まで拡大する見込みです。
現在、中古住宅が住宅市場に占める流通シェアは1割程度に留まっています。その一因として挙げられるのが、日本の「住宅寿命の短さ」です。一般的に日本の住宅は、30年程度が寿命とされています。
中古住宅を購入しても、早期に手放すことを余儀なくされると考えている向きがあり、市場は盛り上がっていません。一方、欧米諸国の住宅寿命は40年~70年と日本の2倍です。これらの国では、中古住宅市場が活況を呈しています。
石川県においても中古物件が増えている
石川県も少子高齢化の影響から、今後中古住宅が増えていくでしょう。中古住宅は、約20年経過すると資産価値はゼロと判断されます。こうした中古住宅は、土地の価格で購入することができます。
これに「リノベーション」と呼ばれる改修工事を行い、耐震性や機能性を高めます。近年は、改修工事技術が発達しており、「長期優良住宅」などが普及し始めています。
これまで日本人は、新築住宅を求める傾向がありましたが、今後はその傾向が変わっていくと予想しています。
金沢市には今後市場に出回る中古物件が約1900戸ある
では、金沢市においてはどの程度の数、中古住宅があるのでしょうか。「金沢市都市整備局定住促進部住宅政策課」のデータから読み解いてみます。
金沢市中心部の空き家は、約1900戸でした。実に全2万2000戸の8.7%を占めます。
空き家所有者に、家を今後どうしたいかたずねたところ、約46%の人が「売りたい・貸したい」と回答しました。
つまり、現在は中古住宅市場に出ていないものの、潜在的に中古住宅として販売される可能性のある空き家は、金沢市内だけで相当数にのぼると理解できます。
今後の中古住宅の動きに注目です。