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山根敏秀

企業の資金繰りや黒字化経営に精通する税務のプロ

山根敏秀(やまねとしひで) / 税理士

税理士法人マネジメント/グランドリーム

コラム

私が信託信託と騒ぐ理由

2021年8月1日

テーマ:事業承継

コラムカテゴリ:ビジネス

ここのところ「信託」という言葉を多用しています。

多用している理由は
中小企業の社長様が人生を賭けて作り上げてきた会社を
そしてご自身が作り上げてきた財産を
後継ぎがいないというたったそれだけで手放してしまうという
人生最後の悲劇を起こさせないための手法として「信託」があるからです。

遠く遡ること27年前
当時後継ぎがいないという理由で清算しようとしていた横浜に本社を置く会社を会社のみ引き継ぎました。
その会社が現在経営コンサルやM&A、社員研修を主にしているグランドリームという会社です。
前経営者が清算するしかないと寂しい思いを持っておられた会社を引き継ぎ
先代がお亡くなりになる瞬間まで私が引き継いだことに感謝しておられました。

そして、EBOとMBOで引き継いだ会計事務所とソフト販売会社
こちらは現在マネジメントとトータルサポートという会社になって
皆様のお役に立つことが出来ています。
特にトータルサポートでは、最高15億円を借入し資産運用を実施し
今期は初めて1.5億円の売上を超えることが出来ました。
先代経営者は本人の希望により
両社に関わりながら米寿になる今も会社に関わってくれています。

更には2018年に引き継いだ建具製造取付会社と美容室運営会社
こちらも前経営者が高齢そしてご病気で事業を継続できないという状況だったのを私が全株を取得し引き継いでいます。
このやり方の基礎は「信託」そのものにあります。

創業者や創業家の思いを会社もろとも引き継いでいく
そして抱えていた問題(多くが多額の負債)をその責任を外し私に移すことで解決することをしてきました。

これから先も
現創業者(創業家)が気のすむまで会社に関わって頂きながら
会社を正常化させたうえで継続させていく
更には、創業家の相続問題を早いうちに解決してしまうということを
民事信託(家族信託)で図って行こうとするものです。

みんなにとってウインウインの手法が
その受け手がいないことでみんなが悶々とし続ける
そんな愚行を続けてはいけないと思っています。

もちろんこんなことをやろうとする人間は少ない(多くの場合が割に合わないし複数企業を経営できない)し
事業承継事業承継と大声を挙げている公共団体や支援機関も声は上げても自分たちが入ってくることがない領域です。

何人もの経営者の苦しみを受け止め解決してきた身だからこそ
これから先も同様の事業を続けていく所存です。

この記事を書いたプロ

山根敏秀

企業の資金繰りや黒字化経営に精通する税務のプロ

山根敏秀(税理士法人マネジメント/グランドリーム)

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