健全性政策基本方針
昨日あったご相談
会社の業績が悪くて数年前に代位弁済(金融機関からの借入を保証協会が代わりに払うこと)を受けたのですが
その借金(金融機関→保証協会)を早めに返したいんですけど、どうすれば良いですか?
家業を継いでくれる息子には借金は追わせたくないんですけれど。。。
金融機関が「息子を社長にして現社長(相談者)は、引退すれば良いじゃないですか」と言われて。。。
長年、金融機関とのやり取りで相当お疲れのようでした。
私の答えは
「なんで代位弁済された借金を息子さんが背負わなきゃダメなんですか?
背負わさなきゃいいじゃないですか?
かわいそうですよ、親が作った借金を息子さんに背負わすなんて。
社長は死ぬまでずっと今の会社の社長でいてください。
どうしても息子さんに「社長」という肩書きを付けたいのなら息子さん自身に会社を起こさせれば良いじゃないですか。
新しく会社を作れば息子さんは今の会社の借金を背負う必要なんてなくなりますよ。」
一瞬ポカンとした後で
相談者である社長は
「えっ!?息子は借金を返さなくていいの?オレはいったい何に憑りつかれていた?」
急に顔色が紅潮してきました。
「今までの(精神的)苦労はなんだったんだ!?そんなこと誰も言ってくれなかった!」
と、安堵するやら悔しがるやらされていました。
これまで
金融機関からの
「奥さんは社長と一緒に生活しているじゃないですか(と言ってカードローンで借金させて会社の借入返済に回させる)」
「息子さんは社長のお陰で大学まで出られたんじゃないですか(と言ってカードローンで借金させて借入返済に回させる)」
「これだけ周囲が協力しているんだからみんなで汗水たらして仕事して借金返すのが当然じゃないですか(といって薄給に追いやる)」
こんな言葉に騙されて心身ともにズタズタになっておられました。
実はこれから先ももっと相談者が驚かれた解決策があるのですが
今日はこの辺で終わらせて頂きますが
企業再生の道は一通りではありません。
金融機関が提案する企業再生計画は「金融機関の都合の良い計画であって窮地に立っている企業の最善策ではありません」
知らぬが損です。
自己破産の手続きを急ごうとする士業への相談も持っての外です。
借入のルール通りに進めて行けば
自己破産せずとも必ず明るい未来を勝ち取ることが出来るのです。
もう一度「借入」について勉強したいものです。