廃業の決意
某日ご相談が有りました。
「仕事を継続しようかどうしようか迷ている…。」と
20年来のお付き合いのある企業様は
健全経営で来ておられ
「寄る年波には勝てない」と弱気な発言です。
これまでのご苦労を知っているだけにその一言を言うのは苦しかったのですが
「今が事業をやめる最大のチャンスじゃないですか?
社長の想いを最大限に活かそうと思いますが、その想いをお聞かせください」
私のこの一言で堰を切ったように心情を吐露されました。
社長様の想いを汲んだうえで
「私なら早急にやめます。やめない理由が有りません。後は社長の意思次第です。」
パッと社長様の顔つきが明るくなりました。
「明日でやめる!明日従業員に説明する」
もともと行く末を案じていた私にとっても
社長の一言は大変うれしいものでした。
やめさせるな!
倒産させるな!
継続の道を探れと普段言っている私ですが
今回はその例外として
社長様のこれからを最優先させて頂きました。