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山根敏秀

企業の資金繰りや黒字化経営に精通する税務のプロ

山根敏秀(やまねとしひで) / 税理士

税理士法人マネジメント/グランドリーム

コラム

値下げ・値引きは工夫じゃない

2013年9月22日 公開 / 2021年3月2日更新

テーマ:経営改善

コラムカテゴリ:ビジネス

なかなか分かって貰えない事のひとつに
売れないからといって「値下げを売り物にするな!」ということが挙げられます。

勿論、適正利益を確保できている値下げは反対いたしません。
市場占有率の維持などの理由から値下げやむなしということはあるでしょう。

また、同じ性能なら値段の安い方が売れるのは皆が知っています。
しかし、この手法は粗利の悪化、即ち儲け自体の減少に繋がります。
したがって、値下げに依って余程大量の販売が見込めない限りは
労多くして益なしということになります。
値下げによって自分で自分の首を絞める結果は
嫌というほど見てきています。



新規参入をする
他社の取引先を横取りする
一般への普及を図る

色々なシーンで値下げは考えられます。

間違ってもやって欲しくないのは
商品(サービス)自体が劣っているのを自覚しながら
それでも販路が欲しくて値下げしてでも参入を図ろうとすることです。
このケースは自身の仕事に対する意欲や達成感を失ってしまいます。

商道徳という言葉があります。
商売をする以上は最低限守らないといけないルール、習慣です。
自分さえ良ければ的発想で商売をすると
返って自分の身に火の粉が降りかかってくるものです。

先ずは商品(サービス)を売り物に出来る状態にする。
そして、適正な原価計算の下で価格戦略を図って頂きたいと思います。


愚行呼ばわりされる値下げは悪ですよ!

この記事を書いたプロ

山根敏秀

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山根敏秀(税理士法人マネジメント/グランドリーム)

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