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山根敏秀

企業の資金繰りや黒字化経営に精通する税務のプロ

山根敏秀(やまねとしひで) / 税理士

税理士法人マネジメント/グランドリーム

コラム

原因究明のポイント

2013年3月22日 公開 / 2021年3月2日更新

テーマ:経営改善

コラムカテゴリ:ビジネス

トヨタ式経営術の代表的言葉に「5回のなぜ」があります。
トヨタは操業を強制的に止めることを善しとしているようです。 
 
通常は、いかに停めずに操業を継続しながら原因を探りますが、
トヨタは時として原因究明ができ、
対策が取れるまで次の行動に移さないようです。


 機械が止った
 →なぜ、止ったのか?
 →ヒューズが飛んだからだ
 →なぜヒューズが飛んだのか?
 →機械に急激な負荷がかかったからだ
 →なぜ急激な負荷がかかったのか?
 →工程中に機械の金属片が発生することがわかった
 →なぜ機械に金属片が発生するのか?
 →自動給油装置からオイルが機械に満遍なく行き届いていないことが分かった
 →なぜ自動給油装置が正常に動いていないのか?
 →自動給油装置はメンテナンス対象になっていなかった
 →自動給油装置のメンテナンス管理表を作成し、定期的メンテナンスを行うようにした。

 どうですか?ふつうなら
「ヒューズが飛んだ」
→「ヒューズの交換」
だけで終わるものが、「組織の改善」にまで繋げるのがトヨタ流です。

5回の「なぜ」に慣れるには時間がかかりそうですが、
自分の会社のクセにしてしまいたいですね。
心掛けてみませんか?

この記事を書いたプロ

山根敏秀

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山根敏秀(税理士法人マネジメント/グランドリーム)

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