子宝・不妊相談11のポイント
低脂肪や無脂肪の乳製品を多くとる女性は
「低脂肪や無脂肪の乳製品を多くとる女性は、無調整の乳製品を多くとる女性に比べて排卵障害による不妊になるリスクが高くなる」
ということがアメリカのハーバード公衆衛生大学院による疫学調査の結果で明らかになりました。
以下参考にしてください。
18,555人の女性の看護師を対象とした疫学調査で、食生活と妊娠するまでに要した期間、不妊治療の有無を分析したところ、乳製品のトータルの摂取量は妊娠する力への影響はみられなかったのですが、乳製品の種類については、明確な違いが出ています。
それは、低脂肪や無脂肪の乳製品を多く食べる女性は、そうでない女性に比べて、排卵障害による不妊のリスクが高く、反対に、無調整の全乳の乳製品を多く食べる女性は、そうでない女性に比べて、排卵障害による不妊のリスクが低いというものです。
このことについて、研究チームは、低脂肪や無脂肪の乳製品の加工製造過程で発生する、生殖ホルモンの構成の変化を指摘しています。
乳製品の原料である牛乳には、水分や脂肪、たんぱく質、そして、炭水化物(乳糖)、さらに、250以上の物質が含まれていることが分かっています。
その中には、ビタミンやミネラル、必須アミノ酸、そして、さまざまなホルモンが含まれています。
それらは、牛乳の水分中に溶けて存在するものもあれば、脂肪部分に付着しているものもあります。
牛乳に含まれる物質の中で、妊婦に影響を及ぼす可能性の高いのはホルモンです。
50年ほど前に比べると、
そして、現在、私たちが飲んでいる牛乳には、50年ほど前に比べると、比べ物にならないくらいの量のホルモンが含まれていると言われています。
牛乳やチーズ、その他の乳製品には、プロクラチンや性腺刺激ホルモン放出ホルモン、エストロゲン、そして、プロゲステロンなどの女性ホルモン、さらには、一連の性ホルモンやその前駆体が含まれています。
そもそも乳牛は雌牛ですから、もちろん、各種男性ホルモンも含まれますが、やはり、女性ホルモンのほうが主です。
脂肪分を調整して、低脂肪や無脂肪牛乳に加工する際に、脂肪分を取り除くわけですが、その時に、脂肪と親和性の高い、主に、エストロゲンやプロゲステロンが、一緒にすくい取られてしまうという現象が起こります。
その結果、牛乳の水分中に存在する、いくつかの男性ホルモン、インスリン様成長因子、そして、プロラクチンなどが残されることになるのです。
また、インスリン様成長因子は、テストステロンと結合する、性ホルモン結合グロブリンの産生を抑制することで、男性ホルモン優位の状況を、より、促進することも考えられ、このような含有ホルモンの構成の変化が、排卵障害のリスクを高くするのではないかとのこと。
つまりは、男性ホルモン優位になることで、卵胞の成熟を阻害する可能性があるということです。
上記の文章からも複雑ですが、牛乳、乳製品は、子宝待ちの方には、合わないと言えそうです。
また、よく言われていることですが・・・・
トランス脂肪酸食品(チョコレート・マーガリン・フレッシュ・生クリーム・サラダ油など)はやめましょう。多のう胞性卵巣になりやすく排卵障害を起こします。
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