英語での箇条書きのルールを知っていますか?~ビジネス英語スキル
転職は今やどこでも当たり前ですが、特に外資系企業ではごく一般的です。更なるキャリアアップを目指して、あるいは新たなチャレンジとして、現在お考えの方もあると思います。最近、私が依頼を受けた個人レッスンの一つに、インターネットを使った外国人上司との英語面接の準備という内容がありました。そこで、英語面接をうまく切り抜けるコツを今日はお伝えしようと思います。
転職での一般的な面接スタイル、STAR とは?
これはどんな場合にも共通ですが、面接官はオープンクエスチョンと呼ばれる質問を好みます。オープンクエスチョンとは、Yes/Noでは答えられない質問のことです。例えば「どんなふうに?」 (How) 「何が(を)?」(What)に代表される質問がこれに当たります。既にあなたの履歴書は面接官の手元にあるわけですから、基本的な情報はもう必要ありません。先方が知りたいのは、あなたの人間性です。特に、コミュニケーションを上手く取ることができるか、またチームの一員として企業文化にうまく馴染んでいけるか、という点です。
新卒ではなく転職の場合には、"STAR format"と呼ばれる面接形式が、欧米では一般的です。STARとは
S – Situation 最近あなたが仕事の上で直面した困難な状況とは?
T – Task その状況でのあなたの役割は?
A – Action 実際にあなたが取った行動は?
R – Result 最終結果はどうなったか? あなたがそこから学んだ事は?
現在の仕事にそれを活かしているか?
たいてい、質問は“Tell me about …..?”あるいは“Tell me more about …?”という形で始まります。 日本のものと違い、英文履歴書ではあなた自身の業績について、かなり詳細に書きますので、通常はその中から聞かれます。ですから、まず大切なのは自分の履歴書の内容を熟知することです。そして、自分が書いた事のすべてについて、より詳細な説明を考えておかなければなりません。たとえば前職での地位、実績、成果を挙げたプロジェクトなどです。
いじわる質問の例を見てみよう
転職の場合、採用担当者は新卒採用の場合より厳しくあなたを採点しようとするでしょう。もしかすると中には非常に答えにくい意地悪な質問もあるかもしれません。そこで、答えにつまるような質問の代表例をいくつかを見てみましょう。
◆Why do you want to change your job? 「なぜ職を変わりたいのですか」
まず肝心なことは、この質問はあなたの反応から人間性を探るためのものだという事です。絶対にしてはいけないのは、前の職場に対して否定的な発言をすることです。仕事の内容や同僚、上司など全てに対して「こういう所がいやだったもので」などと決して言ってはいけません。例えあなたがどんなに理不尽な目に合っていたとしても、です。あなたの評価を下げ、単なる不平屋だと思われることになりかねません。
"I have been told that your company is known for developing people professionally. I am looking for an experience to prepare me for a better future as an accountant."「御社はプロとして人を育てることで知られていると伺いました。会計士として自分の将来が開けていくような経験をしたいと思っております」
このような答えが最適でしょう。
◆Why are you applying for this position? 「なぜこの職に応募したのですか」
採用者は、あなたが野心と熱意をもって応募してきたかを確認したいのです。その職に対してのあなたの真剣度を見るための質問です。この仕事が自分のキャリアにどのような良い展望をもたらすと考えるか、何を学んでいけると考えているかを話すと良いでしょう。
◆What is the biggest risk you’ve ever taken? 「これまでにあなたが取った最大のリスクは何ですか」
ある程度以上の地位になると、自分の裁量で重要な判断をしていかなくてはなりません。その際にリスクを恐れて現状維持に留まっていたのでは、成功は得られないでしょう。時には確固たる信念を持って、反対者を説得してでも進まなくてはならないこともあります。打たれ強いかどうか、また障害を克服して成功しようとする粘り強さを持ち合わせているかを判断するのがこの質問です。具体例を挙げられるようにしておきましょう。
◆Why should we hire you? 「あなたを採用するとしたら、理由は何でしょう」
最も答えにくい質問がこれです。 他の候補者と比べて自分が優れている点は何なのか。これは事前に必ず考えておきましょう。募集している職の具体的な説明と必要な資格を何度も読み返します。そして、自分がその職を得るのにふさわしいと思うスキルや知識、経験を説明できるようにします。自己主張が強くない人が多い日本人にとっては、苦手なタイプの質問かもしれません。そもそも、ここまで直接的な質問は日本語の面接ではめったにないでしょう。
実際には、履歴書の内容によって予想される質問も変わってきますので、マンツーマンレッスンで練習するのが一番確実です。神戸ビジネススクールでは、英文履歴書を書くお手伝いから面接の練習まで、あなたのキャリアアップ転職を応援します。
英語でお困りのことがあれば、お気軽にお問い合わせください。無料体験レッスンも実施中です。
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