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人をほめることで英語は上達する!

2014年12月23日 公開 / 2017年11月25日更新

テーマ:異文化コミュニケーション・スキル

コラムカテゴリ:ビジネス

ほめる
こんにちわ、副校長の三宮です。先日、英会話レッスンの受講生である男性が「アルコールが入ると多少は舌が滑らかに動くんですが、素面ではどうも英語はダメですわ」とおっしゃいました。彼は超難関と言われる国立大学出身ですから、英語がダメなはずはないのですが、スピーキングが苦手のようです。実は、「お勉強の英語」ができる方のほうが英語に対する苦手意識が強いという傾向が見られるようです。受験語で難解な長文読解をこなして来た人ほど、子どもが使うような単語を並べて英語を話すということに抵抗を感じるからかもしれません。

英語で突撃!みたいにならないように

スピーキングの英語が上達するために重要なことは、間違いを恐れずにどんどん話すことだ、と一般的に思われています。確かにそうなのですが、かと言って街中で外国人を見かけるたびに近寄って行って "Hello, my name is Goro. Where are you from?"と話しかけているとアヤシイ人になってしまいますね。グレン社長といると彼は背が高くて目立つので、時々そういう場面に遭遇します。また、外国人が混ざっているパーティなどに出ると、グレン社長は次から次へと知らない人から話しかけられています。「知っている人?」と聞くと「初対面で全然知らない人たちばかりで、もう同じことをさっきから5回も繰り返しているよ」と彼が答えたりします。

ここで大切なことは、「相手に不快な思いをさせることなく、どんどん話す」ということです。自分のことばかり話す人、不満しか言わない人、相手の話を聞かずにさえぎる人などは、言語に関係なくどこでも嫌がられますよね。「英語で話す=積極的に自分から話す」それは良いのですが、教室でならともかくビジネスや社交の場では注意しなければなりません。それでは、どうすれば積極的に自分から話しながら、相手に好感を持ってもらうことができるでしょうか。

まず相手の何かをほめる

もう20年以上も前に、私が英語圏の人たちとよく話すようになった時に気づいたことがあります。仕事の関係上、アメリカ人女性が多かったのですが、彼女たちは実によく人をほめました。ちょっと大げさじゃないの?とこちらが気恥ずかしくなるぐらい、会った瞬間からほめまくります。例を出してみましょう。

"Wow! I like your hair! How do you do that?" 「わあ、その髪型素敵だわ、一体どうやってるの?」
"You really look good in blue.." 「青がすごく似合ってるわ」 
"That's the kind of bag I've been looking for. Where did you get it?" 「そんなバッグをずっと探してるのよ。どこで買ったの?」
"Your ring is beautiful! I love the design." 「その指輪、きれいね!デザインがとても良いわ」

このように、何か見つけてはほめるのです。女性同士では特にそうです。身に付けているものなら何でもOK、口紅の色でも連れている犬でも。男性どうしではそんなことはしない、とグレン社長は言いますが、彼も女性に対しては意識的にほめているようです。セクハラ?いいえ、コミュニケーションを円滑にするためのスキルです。誰かの家に招かれた場合などは、褒め言葉の嵐と言っても過言ではないぐらい、ゲストはほめちぎります。

"Look at this family photo! Your kids are beautiful." 「この家族写真を見て!可愛い子供たちね。」
"What a lovely vase! Perfect match with the flowers." 「何て素敵な花瓶なの、花とすごくよく合ってる」
"These cookies are really good. Can I get the recipe please?"「このクッキー、本当においしいわ。レシピいただける?」

このように言われて嬉しくならない人はいませんね。相手は必ず、Thank you. だけに留まらず、話をつなげてくるでしょう。そうなれば聞き役に回ることができるので、そんなにたくさん話さなくてもかまいません。しかも相手は「私のクッキーをすごく気に入ってくれた人」としてあなたのことを好意的に記憶に残してくれます。人は、自分を褒めてくれた人のことは覚えているものですから。

ビジネスシーンでも、いちいちほめる

女性どうしの社交の場だけでなく、ビジネスシーンでも、部下や同僚、上司にでも褒め言葉は必須です。ここでは、相手の行為を具体的にほめ、同時に感謝の念を表すようにします。

"Your report was quite good. Thank you."「あの報告書は良かったよ、ありがとう」
"I appreciate your support." 「手伝ってくださって感謝してます」
"Thank you for your hard work. " 「いい仕事をしてくれてありがとう」

"It was very helpful." "Thank you for your help." などは、とても頻繁に使われます。とにかく”Thank you." を言葉にして伝えるのがみんなとても上手です。日本人だと業務に関していちいち「ありがとう」と言わないかもしれません。そもそも日本人は人をほめることが少ないように思います。言う方も言われる方も恥ずかしいからでしょうか。親しい間柄であれば尚更、言葉に出さずとも「阿吽の呼吸」でわかるだろう、という空気のせいかもしれません。しかし英語圏では、言葉にしなければ何も感じていないと思われても仕方ありませんので、とにかく人をほめるように心がけましょう。

次回は、上手なほめ方の実例を出したいと思います。お楽しみに!

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この記事を書いたプロ

グレン・ブラウン

ビジネス英語研修のプロ

グレン・ブラウン(神戸ビジネススクール)

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