みんなが苦手な仮定法4~ビジネス英語のための英文法

グレン・ブラウン

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テーマ:ビジネス英語のための英文法

総まとめ

「みんなが苦手な仮定法」シリーズ3回を終えました。今までのまとめを見てみましょう。

■ 条件文
未来を表し、可能性は半々で、まだ事実は存在しない
If he calls me back, let me know.
「彼がかけ直してきたら、教えてください」

ポイント ⇒ if + 現在形、 will か 命令形

■ 仮定法過去
現在すでに事実が存在しており、その反対の状況を仮定する
If we had his email address, we could contact him now.
「彼のメールアドレスがあれば、今連絡できるのに」

ポイント ⇒ if + 過去形、 would / could

■ 仮定法過去完了
過去すでに事実が存在しており、その反対の状況を仮定する
If we had asked the boss for her help earlier, she would have cooperated us.
「もっと早くに上司に手伝ってくれるよう頼んでいたら、彼女は協力してくれただろうに」

ポイント ⇒ if + 過去完了形 (had + 過去分詞) 、 would / could + 現在完了形 (have + 過去分詞)

混合型

さて、次は混合型です。つまり、仮定法過去と過去完了を混ぜて使う形になります。これは学校の英文法であまり大きく扱わないのですが、実はビジネスはもちろん、日常生活でも非常によく使います。混合の順番で二種類あるので、見ていきましょう。

■仮定法過去完了+仮定法過去
過去の事実と現在の事実が混ざっている、次のような場合に使います。
「昨夜飲みすぎたので、今朝は頭が痛い」 I drank too much last night, so I have a headache this morning.
これを仮定法にすると、「昨夜飲みすぎなければ、今朝頭が痛いこともないのに」となりますね。

手順は、今までと同じです。 時制を一つ古くし、意味を反対にします。
Step 1 drank ⇒ hadn't drunk (過去完了の否定形)
Step 2 have ⇒ wouldn't have (wouldの否定形 )

If I hadn't drunk so much last night, I wouldn't have a headache this morning.

もう一つやってみましょう。まず、事実を見ます。
Our client didn't like the estimate so we have to give them a discount.
「顧客は、こちらの見積もりを気に入らなかったので、値引きしなくてはならない。」

Step 1 didn't like ⇒ had liked (過去完了の肯定形)
Step 2 have to ⇒ wouldn't have to (wouldの否定形)

If our client had liked the estimate, we wouldn't have to give them a discount.
「顧客が見積もりを気に入ってくれていたら、値引きしなくてすむのに」

いかがですか?仮定法を整理して、メールや会話でどんどん使ってみましょう。次回は、「仮定法はビジネスメールにこんなに使える!」で実例をたくさんご紹介します。お楽しみに!

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