新入社員研修あれこれ~神戸ビジネススクールの人気コラムシリーズ
前回では、社内英語研修においての適切なクラス分けの重要さをお伝えしました。今回は、神戸ビジネススクールが理想と考えるレベルチェックテストをご説明します。これは、グレン社長が関西地区統括マネージャーとして長年勤務していたNOVAで使用されていたものを基にして、改良を加えたものです。ビジネスピープルのために特化した、リスニングとスピーキングの能力を測る面接テストです。
レベルは高い順に1から9までとなっており、レベル1はネイティブスピーカーと同レベル、レベル9は質問の意味が理解できず、答えられないレベルです。時間の無駄を省くために、最初に面接者が受講者と2,3分簡単な会話をします。ここでLow, Mid, High3種類のうちどのテストをするかを、面接官は決定します。テスト所要時間はこの会話を含め、約15分です。
テストのステップとしては、次のような段階が標準となります。
1)1枚の絵について描写をする (この絵は、先ほど決定したレベルによって変わります)
2)絵を見ながら、内容について面接者の質問に答える (初級者はここまで)
3)さらに中・上級者の場合は、連続した4枚の絵を見て、ストーリーを組み立てる
英検の二次試験である、口頭英語試験と似た感じになっています。違う点は、英検では絵の内容と関連した文章がついていることです。それを音読したり、その内容に基づいた質問5つに答えることになっており、英検の場合は、自由会話形式ではありません。
受講者の人数が多く、レベル判定を迅速に行わなくてはならない場合は、TOEICのスコアを参考にして、最初の会話の部分を割愛することができます。複数の講師が、受講者を分けて担当することも可能です。最終的には、判定したレベルをもとに、初級・中級・上級の3クラスに分ければ良いでしょう。場合によっては、初級・中級の2つでもかまいません。
こうした作業は、時間も労力も費用もかかります。しかし、初期段階でのこのレベルチェックは、最終的には必ず効果に反映されてきます。短期集中の研修(1日、あるいは2日間など)の場合は特に、途中でのレベル変更がむずかしくなります。研修開始前にクラス分けのための日時を設定することは、「いよいよ始まるんだな」という再認識につながります。それは、受講生の方のモチベーションアップにも役立ちますから、この方法を是非お薦めします。
神戸ビジネススクール(株)では、ビジネスに本当に役立つ英語を効果的に学ぶことができます。社内企業研修から個人レッスンまで、英語でお困りのことがあれば、お気軽にお問い合わせください。無料体験レッスンも実施中です。
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