英語での箇条書きのルールを知っていますか?~ビジネス英語スキル
初対面のとき、外国人から日本人によく聞かれる質問の一つが "What do you do?" 「お仕事は何をされていますか」です。これについては、以前のコラムに「仕事関係以外の会合で、初対面の人にいきなり聞くのはよくないかもしれない」と書きました。http://mbp-japan.com/hyogo/kobebs/column/42216/
"I'm a physician." 「内科医です」"I'm an attorney."「弁護士です」 "I'm a police officer."「警察官です」など、わかりやすい職業にみんなが着いているわけではありません。答え方に困っている人は、実は世界中で大勢います。日本人の「名刺交換」というシステムは、これを一気に解決する、実に優れたアイデアだと私は常々思っています。名刺の存在がなく、しかも少人数から大規模なものまでパーティがしょっちゅう開かれている諸外国ではどうでしょうか。インターネットであちこちから拾ってみました。
◆ケース1 Quality Assuarance Software Engineerの場合
質問する人によって3パターンの答えを使い分ける
1 Quality Assurance とは何かわかっている人たち (仕事の面接など)⇒専門的で詳細な答え
2 何となくわかっている人たち (友人など、でも実際に私が何をしているのかはあまりわかっていない) ⇒多少、Quality Assuaranceとは何かを織り交ぜて答える
3 全く何のことかわからない人たち ⇒「IT関係の仕事です」で済ませる
◆ケース2 Computer Programmerの場合
"I am writing the user-interface to an Electron Paramagnetic Resonance simulation"
⇒コンピューターオタク相手なら、彼らの目はキラッと光るけど、一般人は引く
"I'm a programmer in an IT company" ⇒大体のことはカバーしていて、双方が満足。
◆ケース3 イギリス人ブロガーJanaによる、実例とそれに対するコメント
”I work for the government." 「政府関係の仕事です」
⇒実際は、経理課で予算の修正の仕事をしている人だった。
"I help companies grow!" 「企業の業務拡大のお手伝いをしてます!」
⇒スーツを着た女性コンサルタント。ネット上のPRではカッコいいけど、バーで隣り合わせた人に言うと怪しげ。
"I do a few different things." 「いくつか違う仕事をやってるよ」⇒ 退屈。
"I am a freelancer."「フリーで仕事してます」⇒ 聞き飽きた、ウンザリ。
彼女によると・・・
"I teach kids to love science" 「子供たちが理科を好きになるように教えています」と言う方が、単に"I am a science teacher"「理科の教師です」と言うより、断然魅力的に聞こえるじゃない?
"I help entrepreneurs bring their ideas online" 「起業家のアイデアをオンラインに載せるお手伝いをしてます」の方が、"I am web developer"「ウェブ・ディベロッパーです」より力になってくれそう!
という事で、自分の職業をどう魅力的に伝えるかは、初対面の際の重要事項だそうです。
http://www.lifetonic.co.uk/articles/what-do-you-do-for-living
しかし、中にはパーティなどで職業を詮索されるのを嫌がる人も少なくありません。これは特にヨーロッパ人に多いようです。他人に自分を印象付けることで、常にビジネスチャンスを狙っているようなギラギラした人は、会話を楽しむための場では敬遠されます。自分の肩書をひけらかすと、品がないと思われてしまうかもしれません。そういった場では、業界の種類を言うだけにとどめるのも手です。
"I work in retail and distribution(流通) / in education(教育) / in finance(金融)."
もしあなたが "What do you do?"と聞く側に回った場合に、次のように短くあいまいな答えが返って来たら、その話はやめましょうというメッセージだと解釈しましょう。
"Well I do have a full-time job, but I don't like to discuss my work here."
「フルタイムの仕事はしてますけど、その話はここではしたくありませんね」
そこであっさりと引き下がらなければ、こう言われてしまうかもしれません!
"Why do you want to know?"「なぜお知りになりたいのですか」
神戸ビジネススクール(株)では、ビジネスに本当に役立つ英語を効果的に学ぶことができます。社内企業研修から個人レッスンまで、英語でお困りのことがあれば、お気軽にお問い合わせください。無料体験レッスンも実施中です。
https://www.kobebs.com/contact/