英語でプレゼンテーション
前回お伝えしたように、英文履歴書には何種類かあります。今日はまず、従来からよく使われる3つを説明します。
Chronological Resume(年代別履歴書)
最も伝統的なものがこれです。直近のものから順に職歴を書きます。応募者の経験の記録が一目でわかるので、採用者に好まれます。空白期間がある場合はすぐにわかってしまいます。 約85%の採用者がこの形式を好むという調査結果もあります。
このタイプは、同職種内で、現在までにある程度の経験を積んだ人や順調にキャリアアップしてきた人に向いています。頻繁に転職してきた人や、初めて社会人となる新卒の人には不向きです。
Functional Resume (職種別、または役割別履歴書)
これは、過去の職歴よりも現在のスキルを重視するものです。特定の分野におけるスキルや、今までに達成した業績を強調することができます。上司としての部下の管理手腕、難しい案件の処理事例、輝かしい営業成績の達成なども含みます。職歴が多い場合、応募しようとしている職と無関係なものは書かなくてもかまいません。技術者や研究者、転職の回数が多い人、異業種に転向しようとしている人、実務経験の少ない人に向いています。
Combination Resume (混合型履歴書)
上記の二つの要素を組み合わせたものです。通常は、現在のスキルや資格を一覧にしてから職歴を年代順に並べます。比較的形式は自由なので、職歴の中に業績を組み込んで書くこともできます。自分にとって不利になる点をうまくカバーしつつ、長所を強調することが可能です。欠点としては、長い履歴書になってしまいがちなことと、重複箇所が出やすいことです。
こういった従来のタイプに加え、最近ではScannable Resume(スキャン用履歴書)が時間短縮のためによく使われるようになっています。これはOCR(光学式文字読取装置)というソフトを使用し、前もって記憶された特定のキーワードを工学的に読み取るものです。このタイプについては、次回に詳しくご説明します。
また、最近ではメールで履歴書を送ることも多くなっています。アメリカのカリフォルニア州では、実に約半数の企業がインターネット上で履歴書を受け取るそうです。ただし、ほとんどが添付の履歴書は受け取らないという条件付です。これは添付ファイルを開く際のウイルスの感染を恐れるからです。そうした場合にはメールの中にテキストとして履歴書を組み込まなくてはなりません。これが Embedded Resume for e-mailing (メール内組み込み型履歴書)です。冒頭にカバーレターの代わりとなる趣旨文を書いてから、形式を単純化し、短く要点をまとめた履歴書を貼り付けます。センタリング、太字、特殊文字、下線などは全て省略します。
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