TOEFL時代、到来?(1)
昨日は、大学入試と公務員試験にTOEFLテスト導入を自民党が検討中とお伝えしました。http://mbp-japan.com/hyogo/kobebs/column/35520/ではTOEICとTOEFL、どちらが難しいのでしょう。テストの目的も対象者も違いますから内容も違うのですが、難易度から言うと、TOEFLの方が圧倒的に難しいと言えます。なぜなら、大学や大学院で学問を修めるだけの基本的な能力が受験生にあるものという前提だからです。まず第一に、語彙の範囲がTOEFLでは非常に多分野にわたっています。TOEICはビジネスシーンという設定ですから、使用される語彙もビジネス用語がほとんどです。それに対し、TOEFLではあらゆる学問の範囲をカバーしなくてはなりません。
テスト形式で言うと、TOEICはマークシート方式の筆記試験ですから、試験方法で戸惑うことはないでしょう。TOEFLで現在実施されているものでは、ITPとiBTの二種類があります。ITPテストはTOEFLテスト作成元であるEducational Testing Service(ETS)が提供する団体専用のテストで筆記試験のみです。ITPのスコアには公的な効力がありませんし、個人での受験はできません。2種類の難易度があり、易しい方のPre-TOEFLはTOEFLスコア500点未満の人向けで時間も短くなっています。主として日本の大学などの教育機関で英語能力測定の目安として使われているようです。
正式とも言うべきコンピューターベースのiBTは、日本全国で100箇所受験会場があります。大阪府では8箇所、兵庫県では神戸市が5ヶ所、西宮市が1ヶ所になっています。会場では一人1台のコンピューターを使用し、解答は全てコンピューターの画面上に入力します。スピーキングやライティングのテストも含まれます。
それぞれの構成を見てみましょう。
<TOEIC>
◆リスニング100問45分
◆文法問題 60問
◆読解問題 40問二つあわせて75分
合計200問、所要時間は2時間となっています。
<TOEFL iBT>
◆ リスニング34~51問60~90分
◆ リーディング36~56問60~80分
◆ スピーキング6問20分
◆ ライティング2問50分
計95~110問 休憩を10分はさむものの、4時間~4時間半と大変長時間になっています。
TOEFL iBTの一番の特徴は、スピーキングとライティングの問題の難易度が非常に高いことです。なぜかと言うと、問題の全てが一つの技能で終わらないようになっているからです。つまり一問中に「読む」→「聞く」→「話す」あるいは「聞く」→「話す」そして「読む」→「聞く」→「書く」と複数の要素が盛り込まれているのです。
次回、その内容を詳しくお伝えしますので、お見逃しなく。
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