『経営者のためのビジネス英語レッスン』実施中!
EF(Education First)が2013年2月にEPI(Global English Proficiency Index)英語能力指標第二回調査結果を発表しました。英語を母語としない54カ国中、日本の英語力ランキングはどのくらいだと思われますか。
ア 8位
イ 14位
ウ 22位
正解はウです。日本は、OECD加盟諸国の平均58.58を下回る55.14というスコアで、22位でした。アジア圏では、シンガポールとマレーシアが12位と13位でトップ、韓国は日本より上の21位、中国は36位です。
指標を計算するデータは、2009年から2011年までの3年間、無料の英語テストを受けた世界54カ国延べ170万人の成績に基づきます。今回初めて日本国内でのスコアのばらつきについての詳細な見解が発表されました。
◆地域によるばらつき
東京を含む首都圏のスコアは他の地域のスコアを上回っていました。これは英語を使用するビジネスチャンスが多いためと考えられます。
◆性別と年齢によるばらつき
女性のほうがわずかですが男性よりスコアが高い結果となりました。年齢別に見ると、18歳から25歳の若年層のスコアが一番高く、中高年では年齢が上がるにつれて低くなる傾向がありました。
EFJapan代表のSang-Chul Lee は言います。「数学のような分野での優秀さにもかかわらず、日本の英語力は他の先進国に比べて依然として低いと言わざるを得ません。しかし、最近は小中学校での英語教育に重点を置いたり、社内公用語を英語に定める会社が出てきたりしているので、多くの日本人が熱心に英語を学んでいます。
日本人の英語力の問題点は、文法には強いのに国際社会で外国人と実際に英語を使ってコミュニケーションを取ることに対する力が弱いことです。グローバル社会においては特に、言語だけでなく文化の違いをも克服し、国際社会の一員として振舞うことが必須です。」
興味深いことに、EFの分析には次のような文章も見られます。
「日本人は上下関係や礼儀にも敏感である。英語ではっきりとものを言うと、自分の知らないうちに相手に失礼な態度をとるのでは、と躊躇してしまうのだ。」
これが日本人の英語力の弱さの一因と言えるのでしょうか?