ビジネス英語のための英文法~「言う」と「話す」解答と解説
時制の中で日本人にとって最も理解しにくいのは現在完了形と過去形の違いでしょう。中学校では 「現在完了には<完了><経験><結果><継続>の用法があり、have + 過去完了形で作る」というように習います。この4用法に分けるやり方が混乱のもとだと思います。
英語の説明では、通常3つまたは2つの用法です。
1.experience (経験)
2.change (変化)
3.continuing situation (継続)
それでは、次の二つの文章が意味する所の違いは何でしょうか。
a) I have lost my key. (現在完了形)
b) I lost my key. (過去形)
aでは、鍵はまだ見つかっていません。 過去に失くしてそのままだという意味です。つまり、過去のある時点で(いつかは重要ではない)失くし、その結果まだないという現在の状況に言及しているのです。
bでは、鍵は見つかったかもしれないし、見つかってないかもしれない。現在の状況は重要ではないのです。過去のある時点で鍵を失くしてしまった、という事実に強調が置かれています。
現在完了で最もよく使うのは、このように過去に行われたある動作が現在に結果を残している場合です。
それでは、現在完了を使うのは次のうち、どれでしょう?
1)「契約書の草案を添付しています」
2)「昨日午後4時に全額を送金いたしました」
3)「私の連絡先が変更になりました」
4)「注文した品が今朝到着しました」
5)「その後、ご連絡をいただいておりません」
2と4は、過去を表す語句(昨日、今朝)が入っているので、「現在」完了は使えません。1、3、5はいずれも、結果が現在あるので現在完了形を使います。
1) I have attached the draft of the contract.
2) We remitted the total amount at 4pm yesterday.
3) My contact information has changed.
4) Our order arrived this morning.
5) We haven't heard anything back from you.
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