注目のお雛様　　　『ふくやか』です。　　平安道翠　官邸雛京十番親王飾り

福順号　注目のお雛様をご紹介♪

今回は前回に引き続き平安道翠さんの作品で『官邸雛』です。


官邸雛とは数年前より総理大臣官邸に飾られている平安道翠さんのお雛様で、今回ご紹介させて頂くお雛様も仕立てや素材は全く同じ仕様となっております。実際、官邸に飾られているお人形は二回り大きく、飾りつけも昔ながらの7段飾り（別名　15人揃い）です。



姫です。
官邸雛の一般仕様のお顔は通常、熊倉聖祥（くまくらせいしょう・顔の原型師）さんの「凛々しい」タイプなのですが、今回は道翠さんにお願いをし、同じ熊倉さんの作られたお顔の中でも「やさしいくほほえましい」タイプで合わせて頂きました。



お殿様です。
ハンサムです。
姫、殿の衣裳は共に正絹（しょうけん・シルクのこと）の輪奈唐織（わなからおり）という帯地で、白の一色に見えますが、実は五幸（ごこう）と言う縁起を兼ね五色の白い糸を織り混ぜております。更に織りあげる際に細い棒を挟み込み、織り終えた際にその棒を抜きとることで柄の「立体感」を出しています。

★五幸・・・長寿、多財、無病、高徳、天命。


装具のお花も一般的な桜橘ではなく、背景の御所車の屏風に合わせ紅白梅でセッティング。
前飾りも豪華でオシャレなタイプにしております。


雪洞（ぼんぼり）はお人形を引き立てるため、火袋の小さいタイプでのコーディネートです。柄も屏風の紅梅に合わせております。仕様は電池式なので飾る場所を選びません。


★詳細画像はコチラ★
今回官邸雛に合わせている御所車の屏風は、「私は金屏風じゃないと絶対ダメ」とおっしゃるお客様が、「この屏風やったええよ」と言って頂ける魔法の屏風です（笑）。
白地の輪奈唐織をくっきりと映えさせてくれています。

道翠さんのお人形の特徴は左右の「バランスの良さ」、そして丁寧な綿入れで腕、肩、胸のふっくらと優しいボディラインです。
通常は一種類の綿で仕上げる場合が多いのですが、道翠さんの所は固い綿、柔らかい綿を各部位によって使い分けています。

装具などをすべて落ち着いたタイプで合わせ、ふっくらしたお人形が引き立ちます♪

まさに『ふくやか』です。



ふくやか（張やか）・・・やわらかそうにふっくらしているさま。

★参考までに前年度、他の飾り例です⇒お客様のオリジナルです♪⑬≪平安道翠の総理官邸雛を♪≫　20

★撮影時、小道具（扇や刀、冠など）は省略させて頂いております。
以前、お客様に「最近のお雛様は帽子（殿の冠）とか扇が無いのね」とご指摘を受けましたので、念のため（笑）


大好評♪　『福順号　注目のお雛様』
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