師匠です(笑)
前年に引き続き、今年も人形屋の修行へ言ってまいりました(笑)。
人形のメッカ埼玉県は鴻巣にあるマル武人形(工房名 平安道翠)さん、こちらは毎年お人形の仕立て、材質、こだわりなどを一般的(テレビ、ネット)に知りえない「深堀した部分」を解説してくれます。
マル武人形さんの社長さんはとても人形に対しての思い入れが熱く、
「作り手がせっかく苦労をして、こだわった部分をしっかり伝えて上げたい」
「販売する側が何も知らずに販売するのはお客様に失礼」
「専門店は千の問いに答えれて専門店(千問店)」
と職人目線かつお客様目線を兼ね揃えた社長さんです。
今回は人形制作で官女にスポットを当ててみます♪
画像は私が四苦八苦して官女に袴を履かせている風景です。
横の女性は竹ちゃんこと韓流ドラマにハマっているベテラン職人の竹村さんです(笑)。
人形の制作には工房によりいろんな着せ方があります。
こちらのの工房では本着せの袴を使用されており、人間が本当にきているような仕立てとなっております。
画像の左側は簡略的な袴で股の中央部分に切れ目が入っております。膝を折っている官女さんの足に履かせ易い構造となっています。
右側は本着せタイプで、中央に切れ目が入っておらず曲げている足に左右を少しづつずらして履かせていきます
。
試しに両方履かせて比べてみると、本着せのタイプは時間と技術を要するのが分かります。
手間をかけた分、本当に人が来ているような自然な風合いとなります。
本着せの膝の部分です。
画像(上)が私が履かせた袴です。
画像(下)が竹ちゃんの履かせた袴です。
ちなみに私は竹ちゃんにダメ出しをされました(笑)。
皆様はどこが違うかお分かりでしょうか?
正解は、袴の前面と背面の縫い目がきっちり真横に揃っていない。でした。
少しのことですが、やはりこだわっていくと違ってくるもんです。奥が深い。
画像上と下、上衣の着物を着せた同じ段階なのですが、下は竹ちゃんの手を少し加えてくれた状態です。
画像(下)は衣装を手繰り(たぐり)、優しく折り目などを入れ全体の形を整えた状態です。
このあたりは「部品」、「素材」ではなく「技術」が生かされている繊細な部分です。
毎回、伺うたびに奥の深さをしり、細かい部分にも気が回るようになってきました。
今まで見えなかったものがどんどん見えてくる感覚です。
人形作り、「面白くもあり難しくもあり」です。
シーズン中、作品の複雑な制作プロセスをいかに分かり易すくお客様にご案内できるか、私の腕の見せ所です。
日々精進。
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