オンライン講演「思春期・反抗期の子どもとのつき合い方〜自己肯定感を育てる7つの関わり〜」:枚方市教育委員会主催
Q. 父親は好き勝手をして何も手伝ってくれないのに、子どもたちは「おとうさ~ん」と行ってしまうので、「みんなを育てているのは私の方なのに!」と子どもに対しても怒りが出てしまいます。この気持ちをどうすればいいですか。
A. 子どもを育てるというのは本当に大変なことです。
その苦労を世のパパさん方にはわかってもらって、
奥さんの肉体的、精神的負担を減らす努力をしていただきたいものです。
と書いたところで、ふと気付きました。
私自身が「好き勝手をして何も手伝わないくせに子どもからは好かれていた父親」でした。
本当に妻には申し訳なかったと今更ながら反省しています。
家事も育児もほとんど手伝わなかったのですが、休日にはよく家族で遊びに出かけていました。
普段もよく子どもたちと遊んだりしていたので懐いてくれていたのだと思います。
まあ「お父さんが好き」ではあってもやっぱり「お母さんが一番」でしたけどね。
どうも私はいつも得な役まわりにつくという星のもとに生まれたのか、
京都で一人暮らしをしている94歳の母の世話にしても
いつもは近くに住んでいる私の姉や弟が
何かと世話を焼いてくれていてそのおかげで高齢の母でも
一人暮らしが出来ています。
比較的遠方に住んでいる私は「ここぞ」という時にだけ顔を出し、
母の話を聞き、安心させてあげるという役割を担っているせいで
姉や弟の3分の1程度しか世話が出来ていないのですが
母からはとても感謝されています。
いつも何かと世話をしてくれる姉は「世話している意識」が強い分だけ
母には強い口調で注意することもあるようです。
また弟も何かと母のことを思い、心配するあまり
「こうしたほうがいい」「これはやめたほうがいい」と
言うことがよくあります。
その点、私は普段会えない分、たまに会う時には優しい言葉をかけるので
母は嬉しいようです。
これは三人三様でバランスが取れていて上手く回っている様に思います。
姉にできないことは弟や僕が担い、
姉や弟にできないことを私がやり、
そして私や弟にできないことを姉がやってくれています。
あなたは真面目で責任感も強く、しっかり子育てされていることと思います。
それだけに好き勝手をしているご主人が許せないのかもしれませんね。
真面目さや責任感の強さは時に他者を責める不寛容さにもつながります。
世間的には良いこととされる「真面目さ」「責任感」「努力」「忍耐」といったものにも必ずマイナス面があるものです。
これらの要素はうつ病や他者に対しての怒りの原因となることもあるのです。
その逆に世間的には役に立たないと思われている「好き勝手」「無責任」「いい加減」にもプラス面がたくさんあるように思います。
ひょっとしたら知らない間にあなたも子どもたちも「好き勝手」をしているお父さんに助けられていることがあるのかもしれないでしょ。
経済的な面ばかりではなく精神面においても。子どもの健全発達においても。
子どもたちもそんなことをなんとなく感じていてお父さんに対して好感を持っているのかもしれません。
子どもの目というものは意外と本質を見抜いているものです。
「好き勝手」とか「無責任」とか「いい加減」て、子どもの特徴でしょ。
だから子どもは自由で生き生きしているのだと思います。
ご主人もきっと子どもみたいに自由で生き生きされているのでしょう。
そういう面に腹を立てるのではなく、そういう面を見習い、取り入れてみると人生がさらに豊かになると思います。
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