オンライン講演「思春期・反抗期の子どもとのつき合い方〜自己肯定感を育てる7つの関わり〜」:枚方市教育委員会主催
そのお母さんは子育てについて悩んでおられました。
当時、次男さんが通っておられた幼稚園の先生から次のような指摘を受けていたからです。
*特定の子とばかり遊ぶ。
*ひとつの事に集中しすぎる。(例えば、みんなでブロック遊びをしていて、他の子がすぐにブロック遊びに飽きて他の遊びに移っても、次男はまだブロックに夢中になっている)
*皆の輪の中にすぐに入れない(しばらく様子をみてから入る)
お母さんはそのような性質をマイナスとしては捉えていらっしゃらなかったのですが、連絡帳に否定的なことを書かれたり、面談に呼び出されたりするうちに、「直した方がいいのかなあ・・」と悩まれるようになったのです。
たくさんの本を読み、たくさん悩み、たくさん考えられました。
そして、最終的には「指摘された点については直す必要がない」という結論に達しられました。
それらはこの子の大切な個性だと考えられました。
特定の子と深く付き合えることも、一つのことに集中できるのも素晴らしいこと。皆の輪にすぐに入れないのは慎重な性格だからで、それについても何の問題もない。
そう思えるようになったのには長男さんの存在もあったといいます。
長男さんは次男さんとは全く反対の性質をもっておられて
*誰とでも遊ぶ。
*いろんな事に興味を持ち挑戦する。(そのかわり飽きっぽく集中力がない)
*物怖じせず、積極的に仲間に入る。
幼稚園の先生から見たらこういう子が「良い子」なのかもしれないけれど、親の自分から見れば2人は全く違う個性をもっているだけで、どちらが良いとか悪いとかの問題ではないように思う。
親や教師は、知らず知らずのうちに、子どもを自分の価値観でジャッジしてしまうけれど、それについてはもっともっと慎重でないといけないのではないか。
子供を自分の価値観でジャッジしたり、他の子と比べたりせずに、子供のもつ独自性、可能性を尊重しながら子供と接していこう。
そんなふうに思われたそうです。
大人の考えや価値観だけで、その子をジャッジ(評価・判断)し、子どもを変えようなんてことはしない方がいい。
そんなことしなくったって、子どもは子ども自身の力で成長し、子ども自身の力で修正し、子ども自身の力で向上していくのですから。
それを信じてあげることこそが親の役割であるように思います。
出典:ブログ「長谷川満の親学講座」http://hasegawa-mitsuru.seesaa.net
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