オンライン講演「思春期・反抗期の子どもとのつき合い方〜自己肯定感を育てる7つの関わり〜」:枚方市教育委員会主催
Q. 色々なことに興味を持って欲しいのにゲーム(ポケモン)にしか興味のない年中児の息子です。大きくなるにつれて変わりますか。
A. まず一つ質問させてください。
一つのことに集中して興味を持つ子と色々なことに興味を持つ子ではどちらがいいのでしょう?
答えはどちらもいいです。
一つのことに集中して興味を持つ子というのはその物事に対して深く追求していきますので、学者や研究者、発明家や時代の変革者に多い気質です。例えば今のアマゾンやグーグルなどの創業者などはこういう気質の方が多いんですね。世に秀でる人というのはそれだけの集中力と探究心が必要です。興味が色々と移り変わっていてはそれだけの集中力や探究心は期待できません。
実は私もゲームでも何でも「どハマり」するタイプで、それが今の家庭教師や講演の仕事にも生かされています。
講演なんかでも人と同じような発想で同じような表現では聴衆を惹きつけることは出来ません。
突き詰めて、考えて考えて、練って練って作り上げた講演であってこそ人を感動させることが出来るのです。
それもこれも講演することが大好きだからです。
教育講演や人権講演のことを研究するうちに他の知識も身につけることが出来ました。
つまり一つのことに深く興味を持つとそこから派生的に他のことも知りたくなって、そこから様々な知識を得ることにも繋がるんですね。
特に幼児期は様々なことに興味を持つことよりも、一つのことを繰り返し繰り返しすることで精神的にも安定しますし、繰り返しの中で得られる達成感や満ち足りた気持ちを味わうことが幼児の精神発達上とても良い効果をもたらすのです。
小学校1、2年生までの子どもというのは、一つの絵本に執着して他の絵本に見向きもせずその絵本ばかり読んで欲しいとねだることがあります。
親はもっと色々な絵本に興味を持って欲しいのですが、子どもは毎度毎度読みなれた同じ絵本ばかり読んでもらいたがります。
これは繰り返しの中の安心感、達成感、満ち足りた気持ちを味わうことで子ども自らが知らず知らずに自分の精神発達に必要な心の栄養を得ているとも見ることができます。
でも、ゲーム(ポケモン)でもいいんでしょうか、という疑問もおありでしょう。
僕はゲームでもいいと思います。
それが大好きなんでしょう、息子さん。
この大好きという気持ちが大切なんですね。
そこから意欲が生まれてくるんですね。
大好きであればアニメでもヒーローものでもゲームでもいいじゃないですか。
ポケモンであれば、好んでポケモンの絵を描くようになったり、
ポケモン全種類覚えたり・・、
そのこと自体は役に他なくても、
大好きで夢中になって、集中してをそれらの絵を描いた経験や
たくさんの種類のものを苦労せずに覚えた経験や
そのほか大好きなことを夢中になってやる経験によって得るものは、
大きいものがあるのではないでしょうか。
好きなことを思う存分やる経験を大事にしてあげてください。
今の息子さんの状態はとても健全で、むしろ望ましい状態でありすくすくとのびのび育っておられることを付け加えておきます。
子育てはとてもうまくいっておりますよ。
安心してください。
< リンク >
講演会の講演依頼.com|長谷川満 プロフィールページ
https://www.kouenirai.com/profile/3820
システムブレーン|長谷川満 プロフィールページ
https://www.sbrain.co.jp/keyperson/K-7816.htm
教育講演・人権講演のテーマや内容については
http://mbp-japan.com/hyogo/hasegawa/column/64075/
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