オンライン講演「思春期・反抗期の子どもとのつき合い方〜自己肯定感を育てる7つの関わり〜」:枚方市教育委員会主催
Q. 勉強がすでに嫌いになってしまった子どもをやる気にさせる方法を教えてください。
A. それは難しい質問ですね。
すでに嫁に嫌われている姑が「嫁がどうしたら心から親しむようになってくれるか?」と同じくらい難しい質問です。
もし、そういうお姑さんがいたら「まずあなたのお嫁さんに対する態度を変える必要がある」と考えるでしょう。
きっと上からものを言っているとか、押し付けがましいとか、お嫁さんが嫌だなと思うことを知らず知らずやっている可能性が大ですよね。
そこに気がついてそこを改めていくということが大切です。
それと同じで子どもさんが勉強が嫌いになる原因を親が作っているということがよくあります。
そこに気がついてそこを改めていくことが大切なのは上の例えと同じです。
「勉強しなさい」と口うるさく命令していませんでしたか。
「こうしなさい」とあなたのやり方を押し付けていませんでしたか。
もしそうであったなら、今すぐそれはやめるようにしてください。
それを続ければ子どもさんはますます勉強嫌いになってしまいます。
先ほどのお姑さんの悩みであれば、「お嫁さんとの関係にとってマイナスな行為をやめる」のがまずすることです。
気をつけなければいけないのは次です。
お嫁さんに好かれようとして何かを言う、何かをするというのはやってはいけません。
なぜならそれはお嫁さんからすると「何か魂胆があるな」と見抜かれるからです。
自分の狙い通りにことを運ぼうとして何かを言ったりしたりすることはこの場合マイナスに働きます。
次にすることは「お嫁さんには嫌な思いをさせたな。申し訳なかったな」と反省し、「お嫁さんの気持ちを尊重して、うるさいことは一切言わないでおこう」と決意し、お嫁さんを自分の思うように動かすことはできないと悟ることです。
勉強についても全く同じで、
子どもに勉強をさせようとして何かを言ったり、したりすることは子どもに「勉強させようとしているな」と見抜かれ、「その手に乗るものか」と余計に勉強しなくなってしまいます。
ここは「子どもに嫌な思いをさせたな」と反省し、「うるさいことは言わないでおこう」と決意し、子どもを思い通りにさせることはできないと悟ることが重要です。
もし、あなたがこれをお読みになってその通りにされたら、子どもさんはあなたが変わったことを感じます。
「最近、勉強のことをうるさく言わなくなったな。」
「最近、私の気持ちを大事にしてくれて押し付けなくなったな。」
「最近、一緒にいてても嫌なことを言わなくなったな。」
そうして親子関係が変わってくれば、子どもも変わってくるのです。
僕の本業は家庭教師ですが、勉強嫌いでその必要性も感じていない子どもも少なからずいます。
そんな子に勉強の必要性をこんこんと説いたって無駄なんです。
それは経験上よくわかっています。
じゃあそんな時どうするのか?
その子の好きなこと、興味のあることを話題にして楽しくおしゃべりするのです。
その子から色々教えてもらうのです。
良い聞き役になるのです。
そうするとその子との関係が良くなります。
関係が良くなると意欲が出てきて勉強してくれるようになるのです。
関係が良くなると僕の言うことも理解してくれ、よく聞いてくれるようになるのです。
子どもを直接的に変えることはできないし、そうしようとすることは教育上有害です。
子どもを変えたければ、まず子どもとの関係を良好なものにすることが大切です。
そうして子どもが親や先生に対して好感を持ち、安心感を持ち、信頼を持ってくれるようになれば子どもは前向きな気持ちになって自分から良い方向に変わっていってくれます。親の言うことも理解してくれるようになります。そうなるためにはまず関係の改善が必要なのです。
お子さんとの関係改善にこの資料をお役立てください。
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