第49回ペアレントセミナー「発達障害傾向を改善する5つの接し方」ありがとう<後編>
6月2日(日)は午後2時20分から加古川総合庁舎1階「かこむ」で
第49回ペアレントセミナー「発達障害傾向を改善する5つの接し方」を開催しました。
今回は41名の方が参加して下さいました。
関心の高さを感じます。
幼稚園や子育てセンターの先生も数多く参加されていました。
奈良県から電車で来て下さった方もありました。
本当に有難いことです。
皆さんにまず理解していただきたいのは、発達障害傾向や特性といったものは多様な見方や捉え方が可能だし、それによって新しいアプローチや解決法も見えてくるということです。
ここで資料の1をご覧ください。
1、子どもに安心感を与える
発達障害の一部の困りごと(同じ服しか着ない、偏食がある、こだわりが強い、人前や知らない場所を嫌がる)は不安感が強いことがその原因の一つと見ることができます。
まず何よりも子どもの不安な気持ちを理解し、安心させてあげることが大切です。
例えば「同じ服しか着ない」のも、いつも着ている服だと安心だけれども
違う服を着るだけでも不安に感じると考えることができます。
「偏食がある」にしても、少しでも慣れない味や慣れない食感だと
不安感から食べることが出来ないと考えることができます。
「いつもと同じにこだわる」のも、その方が安心だから。
そして安心させてあげることによってそういった困りごとも自然に解消していきます。
これはどんなメカニズムなのかと言いますと、
安心する
↓
元気が出る
↓
前向きな気持ちになる
(勇気が出る。チャレンジしてみる)
発達するとは今まではできなかった新しいことが出来るようになるということです。
そのためには新しいことにチャレンジする前向きな意欲、勇気が必要です。
その意欲、勇気が出るためには「安心感」が必要だということです。
発達は新しいことにチャレンジする中で獲得されていく。
では、どうしたらその安心感が与えられるか?
その答えが2番、3番、4番、5番ですね。
2、わがままやこだわりを受け入れる
わがままに見えることやこだわりにもその子なりの理由があります。「ま、いっかー」と許し、受け入れることで子どもは安心します。
その子に合わすことで癇癪やパニックはぐっと減りますし、親も随分楽になります。
3、直そうとしたり、出来るようにと頑張り過ぎない
直そうとしたり、出来るようにと親が努力することは子どもにとってはずっとダメ出しをされているようなもの。「ありのままのその子」を理解し受容する姿勢がその子に自信を与え発達を支えます。その子に今必要なのは「良き理解者」と「良き親子関係」です。
4、叱らない。「ダメ!」など否定語を使わない
発達障害傾向のある子は叱られることが大の苦手です。「ダメ!」の代わりに「ちょっと待って」と優しく声をかけて問題行動の裏にあるその子の思いを聞いてあげて下さい。「そういう時にはこうしてごらん」と代替行為を教えてあげることも大事です。
5、子どもの自己成長力を信頼する
最も大切なのはその子の成長しようとする意欲です。上記の4つの「良い関わり」と「信じて待つ」ことでその意欲は引き出されます。その子の内なる自己成長力こそが改善の原動力です。それを信頼しそれに任せることは、その力を最大限に助けることです。
それぞれについて事例等をあげながら詳しく説明していきました。
続きはこちら→
第49回ペアレントセミナー「発達障害傾向を改善する5つの接し方」ありがとう<後編>
http://hasegawa-mitsuru.seesaa.net/article/466219973.html
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