岐阜県多治見市立滝呂小学校での講演会「思春期・反抗期の子どもとのつき合い方」
中学生男子が勉強しない理由は主に次の2つです。
1、面白くないから
2、必要だと思わないから
親や先生からすると「何を甘えたことを言っているんだ!勉強は必要だろ。」と思われることでしょう。
もちろんその通りで、それが正論であることは中学生男子も百も承知です。
だからこそ本音である上のような理由は滅多なことでは口にしないのです。
だけど、勉強をやろうとしない中学生男子にいくら正論を説いたところでその行動を変えることはできません。
本心ではこう思っているからです。
「別に数学知らんでも生きていける。その証拠にうちのお母さんかて中学の数学教えて言うたかて教えられへんもん。だいたい小学校5年生くらいから分からへん言うてたから、そんなんでも十分やっていけるねん。」
真実の前には正論は無力です。
では、どうすればいいのか?
まずは「面白くない」を「面白い」に変える必要があります。
そのためには教える情報量を減らすことと、ゆっくり本人がわかるスピードで教えることが大事です。
勉強は「わからない」「難しい」から面白くないと感じている子どもが多いので、もっと易しく、もっとゆっくり、もっとわかりやすく教えて、「わかった!できた!」という成功体験を積ませるようにすれば、面白さも感じられるようになります。
「必要だと思わないから」については直接の説得はあまり効果がありません。
それよりも子どもとの関係をより親しみあるものに、より楽しいものに、より信頼できるものにすることが大切です。
子どもは親や先生との関係が良好になればなるほど、親や先生に対して「褒められたい、認められたい、喜ばしたい」という気持ちが出てきます。
実際、私自身中学生の時に勉強した直接の理由は「母が喜んでくれるから。褒めてくれるから。」でした。
それは母との関係がとてもよかったことも意味しています。
皆さんも好きな先生の科目は頑張った経験なんかがあると思います。
子どもたちが勉強する動機は、高い学歴を得たり、よりマシな高校に進学するためではなく、お母さんや先生が喜んでくれるからとか、褒めてくれるのが嬉しいとか、自分もいい点数が取れたら嬉しいからとか、もっともっと単純かつ身近な理由です。
感情に訴えるではないのですが、
子どもの感情に響かなければその行動は変わりません。
子どもが「先生が好きだ!先生は褒めてくれる!先生を喜ばしたい!先生と一緒に頑張る!」
そう思ってくれたら子どもは勉強するようになるのです。
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