オンライン講演「思春期・反抗期の子どもとのつき合い方〜自己肯定感を育てる7つの関わり〜」:枚方市教育委員会主催
12月13日(木)は姫路の「舌鼓酒房 らくだ」さんで野間こどもクリニックの野間先生と初めてお酒を飲んで語り合いました。
お会いするのもこれが初めてです。
念願叶ってやっと野間先生と発達支援や不登校支援の考え方について語り合いました。
野間先生とは同い年(1961年生まれ)です。
二人とも心理学者の河合隼雄さんの著作のファンです
そして二人とも「そのままで100点満点」という考え方を軸に、野間先生は発達支援や講演活動を、僕は家庭教師として学習支援や講演活動をしています。
野間先生が小児科医として絶対忘れてはいけない心得として
「First , Do not harm 」
という言葉を教えてくださいました。
これは「まず第一に(拙速な治療で子どもを)傷つけるな」という意味だそうです。
乳幼児は時に小児科医も慌てるような症状を表すことがあって、その時に慌てて様々な治療を施すとかえって子どもを害してしまう。だから「あわてるな、まずは見守れ」ということを念頭に置いて治療に当たらなければならない。
そういう戒めの言葉を小児科医になる時に学ぶそうです。
これは乳幼児の治療だけでなく、子どもの問題全般における真理であるように思います。
「この子はひょっとして発達障害かもしれない・・」
子どものちょっとした言葉の遅れや、ひどい癇癪、そのほかトイレトレーニングがうまくいかないなどがあると親は慌てて色々な手を打って、それを直そうとしてしまいがちですが、それがかえって子どもの発達を歪め、困った症状を悪化させたりすることがよくあります。
そういう気になること不安なことがある時は、無理に直そうとするのではなく子どものありのままを受容し「時を待つ」。
叱ったり、直そうとしたりせずにその子が安心してありのままで居られる。力を抜いて子育てを楽しむ。そういう子どもの自己成長力が発揮されるようないい関わりを続ける。
そうするとその子のちょうどいいタイミングでいろんなことが出来るようになるのです。
そして困っていたことも時の経過とともに少しづつ良くなってくるのです。
それは不登校にしても同じで、どうにかして学校に行かそうとあれやこれやと慌てて手を打つのではなくて、まずは「あたたかく見守る」。
子どもが不登校になったら、それを直すことが出来るのはその子だけです。
親も学校も家庭教師も不登校を直すことは出来ないのです。
でも、その子をあたたかく見守り「いま学校に行けてなくても大丈夫なんだ」と安心させてあげることは出来ます。
安心できることで元気が出てきたり、前向きな気持ちになることを援助することは出来ます。
その結果、その子が自分の意思で「前に出る」こともできるようになるのです。
「 First , Do not harm 」
あわてるな まずは見守れ
その子のありのままを受容し安心させてあげる。
そしてその時がくるのを待つ。
信じて待つ。
こだわりを捨て、力を抜いて待つ。
そういういい関わりができていれば「種に水をあげれば必ず芽を出すように」「日光が当たり、水をあげていれば必ず花が咲くように」、子どもはその時が来れば必ず良い方向に成長していきます。
それを信じなくっちゃね。
みんな信じることができないから余計なことをせずにはいられないんですよね。
子どもの成長する力を信じる。
子どもの成長する力とは、生命の力であり、自然の力です。
それが一番強いし、一番信頼できます。
< リンク >
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