詩集「無為 〜そのままでよかったんだ〜」ネット販売一時中止のお知らせ
先日の第5回参加型子育てパネルトークがあった際、
一人のお母さんからお悩み相談を受けました。
6歳の娘の指吸いをやめさせたい
「年長さんで6歳の娘なんですが、
指吸いをずっとやめられないんです。
どうすればやめさせられますか?
もう3歳くらいからずっとなんです。」
「そうですか・・。
指吸いをされる時の娘さんの気持ちって
どんな感じだと思われますか?
不安だったりするんじゃないでしょうか?」
「そういえば不安な場面ではいつも指吸いしてるような気がします。」
「ところで3歳からずっとそのことで悩んで来られて、
あなたの気持ちはどんな感じですか?」
「私の気持ちですか?
なんでこんなに言ってるのにわかってくれへんの!
て思います。
ずっと言い続けてきましたから。
もちろんいづれ治るものとはわかっているのですが。
あんまり注意しすぎるのも良くないのも本当はわかってはいるんです。
だけどどうしても気になるし、注意するのをやめられないというか、
こだわってしまうんです。」
「なるほど。
自分でも注意しない方がいいかもと思いつつ、
注意をやめられない。
ところで、
『なんでこんなに言ってるのにわかってくれへんの!』
という言葉、思い。
これ、娘さん以外の家族の誰かにこのようなお気持ちを
お持ちではないですか?
例えばご主人に対してとか・・。」
「えっ。
主人に対してはあまりそんな風に思ってはいないんですけれど。
実はうち同居で、私の両親となんですけれど・・。
父が会社の社長でワンマンで・・。
人の話も私の話も聞いてくれなくて、
主人はその父の会社に入ってくれたのですが、
それで私は主人と父との板挟みというか。
・・・・(涙)。」
子どもの問題から気づかされる父への思い
なんでこんなに言ってるのにわかってくれへんの!
という思いが実は自分のお父さんへの思いだということに気がつかれました。
「娘さんの指吸いは実は、あなたの思いの反映なのかもしれませんね。
あなたのお父さんへの思いが、娘さんの指吸いとして現れていたのかもしれませんね。」
そう言うとその方は少し涙ぐまれ深く思い当たったような表情をされました。
困った娘の指吸いとばかり思っていた問題は、
実は自分のお父さんへの思いに気づかせるためにあったのかもしれない。
そんな風に考えると、子どもってなんてありがたい存在なのでしょう。
自分の父親への満たされない思い。
そこに気がついて、自分の心がそこから解放、解消されたなら、
きっと娘さんの指吸いも消えてゆくことでしょう。
子どもの問題とばかり思っていたけれど、
本当は自分の心の問題だった。
ということはよくあることです。
子どもの問題で悩まれている方は、そのお子さんの気持ちになって考えたり、そのお子さんに対する気持ちをお子さん以外の誰かに持っていないか等、一度自分の心の中をゆっくり覗いてみるとそこに問題解決のヒントが隠されているかもしれません。
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