発達障害による学力不振の見分け方とその対応

長谷川満

長谷川満

 この土曜日に10月に講演する予定の小学校のPTA役員さん3人と打ち合わせしてきました。

 その際、学力不振の陰には発達障害が隠れていることがよくあるという話題になりました。

 子どもの学力不振が発達障害によるものかかどうかを見極めるのは難しいところですが、だいたい以下の特徴が当てはまると発達障害の可能性があるとみていいでしょう。


 1、時計がうまく読めない。今から3時間30分後は?と聞かれるとわからない。(5年生以上)

 2、簡単な足し算でも指を使う(5年生以上)

 3、その年齢なら知っているはずの常識的なことを知らない

 4、宿題が全くできない

 5、忘れ物、なくしものが異常に多い


 そういう子どもの場合、あまり「きつく叱らない方がいい」のですが、PTAの皆さんは口を揃えて「そんなことがあったら叱ってしまうわ」とのこと。
 「大丈夫。発達障害でなければ叱っても大丈夫ですよ。」とお答えしました。

 じゃあ、発達障害であった場合はどうすればいいのか?

 まず、頭ごなしに怒鳴ったり、パニックを引き起こすような叱り方はしてはいけません。
 叱るという行為は子どもにとって自分を否定されたと捉えてしまうので、
 子どもが否定されたと思わないような対応をする必要があります。

 まずは「どうしたの?」「どうしたいの?」と子どもの気持ちを聞いてあげるのがいいでしょう。
 その上で「そういう場合はこうするのよ」と正しい対処法を伝えます。
 「そういう時はすぐに手を出すんじゃなくて、まずは『やめて!』というのよ」とか。

 発達障害の子は見方を変えれば、他の子より不安が強い子なんですね。
 だから何よりもまず安心させてあげることが大事なんです。
 そこ子独特のこだわりも認めてあげて、受け入れてあげて、
 そうしてその子が今の「ありのままの自分」で大丈夫なんだ。
 そう思えて安心できたら、不思議にこだわりや困りごとも減って、
 勉強にも前向きになり、少しずつできるようになっていきます。

 
 普通こういった知識は親御さんはご存知ありません。
 それで間違った対応を延々と続けて余計に発達障害をこじらせておられるケースが少なくありません。

 もし「うちの子、発達障害かも?」と思われるようでしたら、
 一度こちらでご相談ください。


 


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長谷川満(家庭教師)

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