岐阜県多治見市立滝呂小学校での講演会「思春期・反抗期の子どもとのつき合い方」
先日ある中学校の講演会の際、こんな質問がありました。
「私は自分は許せるんです。主人のことも許せるんです。
でも子どものことが許せなくてついガミガミ言ってしまうんです。
あまりに叱り過ぎのせいか、子どもがまったく私の話を聞かなくなってしまって・・。どうしたらいいでしょうか?」
なるほど、そりゃあしょっちゅうガミガミ言っていれば、
子どもはそれに慣れっこになってしまって「また言ってるわ。言わしとけ。」と
お母さんの言葉をスルーしてしまうようになってしまいますよね。
「そうなんです。」
ご自身だって、もしご主人にガミガミ、ガミガミ言われたら「言わしとけ。」になるでしょ。だったらしばらくガミガミ言うの、やめたらどうですか。
「それがやめられないんです。」
そうですか・・やめられない。
それはあなたが子どもを許そうとしているからやめられないんですね。
あなたは子どもを許す側ではなくて、子どもから許してもらう側なんですよ。
「えっ?」
だってそうでしょ。
あなたがガミガミ、ガミガミ言うのを子どもたちはず~っと聞かされて、
大人だったら「いい加減にしてくれ」とキレられるところですね。
それなのに普通に接してくれている。
これは子どもがあなたのことを許してくれているからでしょ。
僕は以前「人が嫌な思いをする言葉は言わないようにしよう」と心がけていたことがあったんですね。
毎朝ウオーキングついでに家の近くのお地蔵さんに10円お賽銭を入れて
「今日一日、人に嫌なことは言いません」と誓いを立てていたんです。
ところが家に帰って30分も経たないうちに妻に文句言ってる自分がいるんですね。
「あかん、あかん。気をつけよう。」と反省するのですが、
またその3時間後には妻に文句言ってる自分に気がついて・・。
それで思ったんです。
こんなに気をつけていてもこんなに小言や文句を言ってる。
だったら気をつける前はどんだけ妻に文句を言っていたんだろうか。
この3倍は言っていたはず。
妻はず~っとそれを聞かされていたのか。
こんな文句ばっかり言う俺を許してくれていたのか。
そう思うと申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。
自分は辛抱してる側ではなくて、辛抱してもらってる側だった・・
自分は我慢してる方ではなくて、我慢してもらってる方だった・・
自分は許す側ではなくて、許してもらってる側だった・・
そう気がついたら、妻に文句や小言を一切言わなくなったんです。
本当はあなたも辛抱する側ではなくて、子どもに辛抱してもらってる側なんですね。
我慢する方ではなくて、我慢してもらってる方なんです。
許そうとするんじゃないんです。
自分が許してもらっていたと気がつくということが大事なんです。
それに気がついて、今まで申し訳なかったと子どもに詫びるような気持ちになれた時にはじめてガミガミ言うのをやめられるようになります。
(ブログ「長谷川満の親学講座」http://hasegawa-mitsuru.seesaa.netより)
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講演紹介動画「笑って感動して心が軽くなる講演」
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講演紹介動画「いのちの大切さを子どもたちにどう伝えるか」
https://www.youtube.com/watch?v=2WVpUz5AnPc
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