オンライン講演「思春期・反抗期の子どもとのつき合い方〜自己肯定感を育てる7つの関わり〜」:枚方市教育委員会主催
ある小学校に講演に行ったとき、一人のお母さんからこんな相談を受けました。
「小学校1年生の男の子なんですけど、私がスキンシップをとろうとしたり、ハグしようとするととても嫌がって逃げ回るんです。どうしてなんでしょうか?そんな場合はどうしたらいいですか?」
そうですか・・。
小学校1年生なのにスキンシップを嫌がる?
ふつうそのくらいの年齢ですとまだまだハグしてもらえるのは嬉しいものですけどね。
ところでご主人との夫婦仲はどうですか?
「別に悪くありません。」
そうですか。
ではご自身のお父さんお母さんとの仲はどうですか?
「母とはうまくいってますし。父とも最近はうまくいってます。」
そうですか・・。
ご主人ともうまくいってるし、お父さんお母さんともうまくいってる・・。
では、ご主人の方のご両親とはどうですか?
「関わっていません。つきあいしていません。」(ご主人の実家とは絶縁状態で、この方がお付き合いを拒絶されているとのこと)
そうでしたか。
子どもさんはあなたからの接触を拒絶されているし、あなたも義理のご両親からの接触を拒絶されている。
そっくりの構図ですね。
あなたが子どもさんからスキンシッップを拒絶されてとても寂しい思いをされているように、向こうのご両親も接触を断たれて寂しい思いをされているんじゃないでしょうか。
それを子どもが身を以て教えてくれているんじゃないでしょうか。
この二つの問題はリンクし合っていて、あなたが義理のご両親を許してあげてまた仲良くお付き合いされるようになれば、子どもさんも素直になってスキンシップを嫌がらないようになるのかもしれませんね。
その方はハッと気づかれたような顔をしておられました。
ただ、義理のご両親とのことはそれがわかったからといって、すぐに和解出来るほど簡単なものでもなさそうでした。
大概の問題はそうでしょうね・・。
でも、だからこそそれを乗り越えて和解することが出来たとき、人間として成長したといえるのだと思います。
僕は人間が成長するということは「ありのままの自分を許し、受け入れられるようになること」であり、その結果「他者を許し、受け入れられるようになること」だと思っています。
つまり心が広く寛容になること。
それは他者を理解しようという『謙虚さ』ともつながっています。
子育ての過程で出会うのは「ありのままの自分」そのものです。
子育てには親の本音が出ます。
そして、すぐに自己批判したり自己嫌悪するのではなく、静かに「ありのままの自分を見つめる」ことこそが大切です。
そして、それを受け入れる。
「ああ、自分にもとても計算高いところがあるんだなあ」
「ああ、自分は子どものためにとか言ってるけど、結局自分が悪く見られたくないんだなあ」
とか自分の中のいろいろな汚い心(本当はキレイも汚いもありません)も素直に認めて受け入れていく。
実はそれが人間的成長なんです。
なぜかというと認めて受け入れると、そういう無意識にあった汚い心が意識化されることによってコントロール出来るようになるからです。
ちょっと違う言い方しますね。
今まで仲間はずれにされ、汚いと嫌われていた自分の心の一部である「自己チュー君」が、自分の心の中のみんなから「戻って来て」とあたたかく迎え入れられたら、もうみんなを困らせる必要がなくなって善い「自己チュー君」に変わってしまう。
そんな感じです。
< リンク >
講演紹介動画「笑って感動して心が軽くなる講演」
https://www.youtube.com/watch?v=IJgivKVQttk
講演紹介動画「いのちの大切さを子どもたちにどう伝えるか」
https://www.youtube.com/watch?v=2WVpUz5AnPc
子どもさんの学習の悩み・家庭教師のご相談は
http://www.hariat.co.jp/ksg/
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http://www.hariat.co.jp/ksg/futoukou.htm
気づきがいっぱい!子育てコラム「あなたのままで100点満点」
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感動!心が楽になる!子育て講演については
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