良好な親子関係が子どもを伸ばす

長谷川満

長谷川満

 子どもを育てる上で、大切なことの一つに「子どもと良い親子関係を築くこと」があります。子どもが健全に育っていくためには、親との温かくて信頼し合える関係が必要です。

 そういった良好な関係を築くためには、子どもが

 1、親から無条件に愛されていると安心でき、
 2、親から肯定的な関心を持たれていると実感し、
 3、親から十分な配慮を受けていると感じられ、
 4、自分のありのままの感情や思いを表現することに何の恐れも感じずに、
 5、親は自分の意思やその自由を尊重してくれると信じられるとき

 子どもは、知的能力、意志力、道徳性の成長発達にとって最も望ましい環境にあるといえます。(一つでも二つでも心掛けていけばいいのであって、全部できる必要はありません。)
 これは甘やかしではありません。
 このように接したからといって、決してわがままな子にもなりませんし、自己中心的にもなりません。どちらかというと思いやりのある社会性のある子に育ちます。今でいうコミュニケーション能力の高い子に育ちます。

 現代の教育において最も注意すべきことは、親が教育やしつけに熱心なばかりに
 「子どもを管理、強制し過ぎる」という面があることです。
 このことが「良い親子関係を築くこと」を阻害してしまっています。
 子どもを管理、強制する親の心理の背景には、子どもへの不信感があり、これでは親子の間に温かい信頼関係は築けません。
 信頼関係は許し合いの関係から生まれます。
 仕事で考えるとよくわかるのですが、たとえ自分が仕事上でミスをしたとしても、この上司ならきっと責めたりせずに、わかってくれると信じられるのが信頼関係です。

 管理するのではなく、信頼する。
 強制するのではなく、尊重する。

 それは親にとって、大変な精神的な成長を必要とします。
 管理、強制するほうが手っ取り早いし、辛抱強く待ったりしなくてすむので安易にそうしがちですが、この方法は後になればなるほど、そのツケがまわってきてしんどくなります。

 子どもを信頼し尊重するには、親自身、プラス思向であること、寛容であること、自分を愛していることなどが必要となります。

 このコラムを読むことが、少しでもそのような助けになればいいなと思っています。




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長谷川満
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長谷川満(家庭教師)

家庭教師システム学院

発達障がいや不登校の子の意欲を引き出すには自己肯定感を高める必要があります。その子のありのままを受容し、信頼関係を築き、成功体験と褒め言葉で自信と意欲を引き出します。

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