第42回ペアレントセミナー『子育ては ただ飯食わせ 服着せて 布団に寝かす ことと知るべし』
3月3日(日)は第32回ペアレントセミナーの日でした。
テーマは「自信と意欲を育てる親子関係とは」。
38名の方が参加して下さいました。
まず、最初に体罰の問題を取り上げ、
親や教師には「上に立つ自分が下の者の間違いや思い違いを正してやらねば」という思いがあります。
「お前はこうあるべきだ。でも、お前はそうなっていない。そうしようとも思っていない。お前は間違っている。お前のために俺がその根性をたたき直してやる。」
そういう心理が体罰をする側にはあります。
そして実はこれは「上下関係」がある所にはどこにでも起こり得る問題なのです。
子どもを教え導く上で、「上下関係」は必要ありません。
必要なのは「信頼関係」です。
僕は、親と子も、先生と生徒も、「対等」であると考えています。
互いに尊敬し合い、感謝し合うなら、そこに学び合いが生まれます。
子どもが親のことを尊敬し、感謝しているなら、そして「自分のために教えてくれている」という信頼関係があるなら、子どもはちゃんと言うことを聞いてくれるのです。
では、どのようにして「信頼関係」を築いていけばいいのでしょうか。
信頼関係の基本は「尊敬」と「感謝」です。
この二つを持って、相手に対すればそこに信頼関係が生まれます。
まず、親が子どもの善さを見て、その素晴らしさを見て、子どもに敬意を持つこと。
「あんたはいい子やで。素晴らしいところがいっぱいあるよ。尊敬してるよ。」と口に出し、態度に出し、そのように関わるなら、子どもも自分の本質を見抜いてくれ、その価値を認めてくれる相手を尊敬するようになります。尊敬が尊敬を生みます。
また、子どもに感謝の気持ちを持って接すること。
「あんたがいてくれるから毎日が楽しいわ。あんたがお母さんに幸せをいっぱい持て来てくれたんやで。ありがとうなあ。あんたはお母さんの宝物や。」と口に出し、感謝と愛情を態度で表すなら、子どもはどんなに幸せな気持ちになることでしょう。そんなふうに言ってくれるお母さんを喜ばせたい、そう思うでしょう。そんなお母さんを悲しませたくない、そう思うでしょう。
親であれ、先生であれ、子どもの最大の理解者、援助者、応援者となるなら、大人が「こうしなさい」なんて言わなくても、ちゃんと自分で考えて行動するようになります。
今日は「自信と意欲を育てる親子関係とは」というタイトルでお話しするわけですが、
本当の自信とは、
「自分は愛されている。自分には愛される価値がある。」
そう思えることが真の自信につながります。
もし、子どもに自信をつけたいのであれば、目の前にいる「ありのままのその子」に愛情が伝わるように接してあげてください。
「自分はそのままで愛されている」
そう思えることが子どもにとってどんなに幸せなことか、どんなに嬉しく、どんなに自信がつくことか。
「そのままのあなたが大好き」
それこそが最も自己肯定感を高める言葉です。
子どもの自己肯定感を高めるにはどのようにすればよいか。
子どもは「愛情ある言葉」をかけられればかけられるほど、「スキンシップ」をされればされるほど、自分は愛されている大切な存在だと自己肯定感を強くします。
子どもにとって日常生活の中で、愛情ある言葉をかけられることやスキンシップをしてもらうことは、食事をとったり、睡眠をとったりすることと同じように必要不可欠なことです。
次にどうすれば子どもの意欲を引き出せるかについて皆さんと一緒に考えていきたいと思います。
皆さんはどんな時に仕事に対して意欲的になられるでしょうか?
それは職場での人間関係が非常にうまくいっている時ではないでしょうか。
上司や同僚とうまくいっている、上司や同僚はみんないい人だし、職場も楽しい。取引先にも大変喜ばれ、信頼されている。
自分は会社にも、同僚にも、取引先にも大切にされている、認められている、愛されていると感じる時、最も仕事に意欲的になれるのではないでしょうか。
子どもも同じです。
仕事をしていて、どんな言葉をかけられたときやる気が出るのか?
それは「ありがとう」という感謝の言葉や、「お任せします」という信頼の言葉をかけられたときです。
子どもも同じです。
だから子どもにたくさん「ありがとう」をいい、たくさん感謝をして、子どもを信頼して、子どもに任せていくことが最も子どものやる気を引き出すのです。
親との関係がいい。先生との関係がいい。
そのとき子どもは意欲的になるのです。
さあ、ここらで「自信と意欲を育てる親子関係の作り方」をまとめましょう。
< 自信と意欲を育てる親子関係の作り方 >
1、そのままの子どもを愛する
2、言葉とスキンシップで愛情を表現する
3、子どもの素晴らしさを発見し、伝える
4、待つことや任せることで信頼していることを伝える
5、「プラスの問いかけ」で子どもの考えや気持ちを聞く
「よし、今日からそのように子どもに接していこう」
そんなふうに感じて、今日はそのように出来るかもしれません。
1日2日はもつでしょう。でも、3日たち、4日たち、1週間経つ頃にはすっかり元の自分に戻って、ガミガミ子どもを怒っているなんてことにはならないでしょうか。
どうしてでしょうか?
それを今からお話ししていきます。
後半はコチラ→http://hasegawa-mitsuru.seesaa.net/article/342639119.html
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