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コラム
親子の絆は「気持ちをわかり合う」ことで強くなる
2012年11月29日
親は子に対して「どうしてわかってくれないの」と思いがちですが、そういう時は子どもも「どうしてお父さんお母さんは自分の気持ちをわかろうとしてくれないんだろう」と思っていると考えて間違いありません。
これを夫婦の問題として考えるとよくわかるのですが、例えば妻が夫に「どうしてわかってくれないの」と言うと、必ず夫の方にも言い分があって、「君の方こそ、どうしてわからないんだ」とケンカになることがよくあります。
結局、お互いの思いがすれ違っている時に出てくる言葉が「どうしてわかってくれないの」なんです。
だからもし、「どうしてわかってくれないの」という気持ちを子どもに持つことがあったら、それは子どもと気持ちがすれ違っているサインだと捉えて、子どもは今どういう気持ちなんだろうと、子どもを理解しようとしてみて下さい。
その「あなたの気持ちを理解したい」姿勢そのものが、「あなたのことを大切に思っているよ」の無言のメッセージとなり、子どもの方も親の気持ちを理解しようと歩みよってくれるようになります。
一方的に親の思いを子どもに押しつける姿勢は、たとえ子どものことを思ってのことだとしても、子どもは自分のことを大切にされているとは感じません。
「ああ、そういう気持ちだったんだねー」
「ああ、そうしたかったんだねー」
そんなふうに子どもの気持ちに共感することは、子どもと心を通い合わすことであり、心を通い合わすことで親子の絆は強くなります。
親子の信頼関係というものも、そういう「気持ちのわかり合い」によって育まれるのだと思います。
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