オンライン講演「思春期・反抗期の子どもとのつき合い方〜自己肯定感を育てる7つの関わり〜」:枚方市教育委員会主催
僕は教育において「わからない」自覚ほど大切なものはないと思っていて、この「わからない」自覚がないからこそ、親や教師は子どもに何かを押しつけたり、強制したりして、子どもとの関係を台無しにしているように思います。
昨日の記事でも
「どうすれば将来この子は幸せに暮らしていけるか」という問いに関しては、「わからない」というのが本当のところなのだと述べましたが、その「わからない」自覚があればこそ、親の思いを押しつけないで済むわけで、それがないと「こうした方がいいのだ」と自分の考えを子どもに押しつけることになってしまいます。
子どもが生まれたとき、「こんなええ加減な自分に子どもをちゃんと育てられるのだろうか、自分に子どもを導く資格などあるのだろうか」と考えたことがありました。ろくな子ども時代を過ごしてこなかったし、大人としても大変未熟だったからです。
どう育てればいいのかわからない、
何がこの子の幸せになるのかわからない、
わからないならわからないまま
余計なことはせず、
ただ大切に育てていこう
ただ大切に愛していこう
そんな気持ちで子どもたちと接してきました。
そしてそれは自分にとっても子どもにとっても
大変良かったように思います。
何より自由でした。
ごく普通の家庭ではありましたが、
自由といった面では、子どもたちは恵まれていたのだと思います。
自分には結局、この子たちをどう導いていけばいいのかなんてわからない。
本当にそう思えれば、子どもを導かなくなります。
導かないからこそ、子どもは自由でいられるのです。
導かないからこそ、子どもは自分で考えるし、自分でなんとかするようになります。
導かないからこそ、子どもは子ども自身の力で自分の道を見つけていきます。
もちろん、子どもが悪いことをして思いっきり叱る場面があってもいいし、言い聞かせることがあってもいい。しかし、それは子どもに偉そうに言える自分でないことや、自分も『わからない』のだという自覚を忘れなければ、ということだと思うのです。
大人が一方的に子どもに教えるんじゃない。
大人も子どもからたくさん学ぶことがあります。
大人が子どもを尊重し、子どもから学ぼうとすればするほど
子どもも大人からたくさん学ぼうとするのです。
親も子もどちらも学び合っている、共に成長しているというのが
本来の親子の姿だと思います。
導く方と導かれる方とがきっちりと分かれてあるんじゃない。
そう考えるなら、『親として・・』という縛りが解けて
親自身ももっと伸び伸び自由に子どもに接していけるように思います。
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