オンライン講演「思春期・反抗期の子どもとのつき合い方〜自己肯定感を育てる7つの関わり〜」:枚方市教育委員会主催
子どもの中には、宿題や提出物をきちんと出さない子がいます。
親は三者面談のたびに、先生から「提出物が出てません。」と、まるで家でのしつけが出来ていないかのように言われ、恥ずかしい思いをする。何度叱っても、子どもは相変わらず、ちゃんと提出物を出さない。これだけ先生にも親にも注意され、叱られているのに、いっこうに直そうとする気配のない子に「どうして?」という気持ちになる。
提出物を出さない子どもたちは、大人が想像できないくらい宿題をすることが邪魔臭いのです、今は。まず読むのがめんどくさい、字を書くのはもっとめんどくさい・・。
こんなに面倒くさがり屋であったなら、社会に出てから仕事なんか出来ないと大人は考えがちですが、そんなことはありません。学校の勉強は邪魔臭くても、仕事は全然邪魔臭く思わない人はいっぱいいます。たとえて言えば、家事は邪魔臭いけれども仕事はきちんとする人みたいなものです。人によって邪魔臭いことってちがうんですよね。だから、今、学校時代に提出物を出さないからといって、心配する必要は全くありません。また、人って変わるもんです。あんなに面倒くさがりだった子が、大人になってすごく几帳面になったり、いい加減だった子が責任感のある人になったり・・。
とはいっても、しなければならないことや決められたこともちゃんと出来ないなんて・・と、親はそんな子どもの様子を見て腹が立ちます。これは当然と言えば当然。あたり前の話です。でも、怒っても無駄だし、親子関係がギスギスしたものになるばかりです。
では、どうすればいいのか?
最もいい解決方法は、子どものそのダメな所を完全に『受け入れてしまう』ことです。
先生に「提出物が出てません」と言われ続けることを覚悟し、その度に「すいません」と頭を下げることを受け入れることです。
よく、考えたらそれって、そんなに大したことじゃないんですよね。親が毎日、先生に叱られるわけじゃないし、一年に何度か、ほんの少し恥ずかしい思いをするだけのこと。そして三者面談で恥ずかしい思いをしたあと、帰り道「恥をかくのも、謝るのも親の仕事やから。」と言ってあげたら、自分はこんなに母親から信頼されていると、かえって反省してちゃんと提出物を出すようになるかもしれないし、たとえそうはならなくても、いい親子関係が築ける機会にはなるように思います。
子どもの欠点を責めるのではなく、「あなたは大丈夫」と信頼していくところに親子の強い信頼関係が生まれ、その温かく信じ合う関係が子どもを自然に善くしていきます。親から無条件に愛され、信頼されていると感じているなら、その子は必ず善くなっていきます。誰だって、そんなふうに愛され信頼されたら、その人の信頼に応えようとするでしょうから。
無条件に愛しているよ、無条件に信頼しているよと伝える機会として、子どもはダメなところを表すのかもしれません。
ダメな所がなければ、無条件に愛していることも、無条件に信頼していることも示しようがありませんから。
そして、その素晴らしい機会を私たち親は常に持っているのだと思います。
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