買って2年なのに、洗濯物に糸くずが絡みつくようになった訳とは?
「寿命かな?」と思う前に知ってほしいこと
「以前は1時間くらいで乾いていたのに……。」
「最近は4時間かけても乾かない。」
このようなご相談は、年間を通して数多くいただきます。
面白いことに、多くのお客様は
「急に乾かなくなった」と思われています。
しかし実際には違います。
乾燥時間は
少しずつ
少しずつ
長くなっています。
毎日使っているので、
その変化に慣れてしまうのです。
そして、エラー表示が出たり、
5時間かけても乾かなかったりして、
初めて異常に気付きます。
「もう寿命ですか?」
現場で一番多い質問です。
私はまず
「どのくらい乾燥時間が長くなりましたか?」と伺います。
すると、
以前は約1時間で乾いていたものが、3〜5時間かかるようになった。
それでも乾ききらない。というケースがほとんどです。
この時点で「もう買い替えでしょうか?」
と言われる方も少なくありません。
しかし、
私の経験では、
約90%はクリーニングで改善しています。
実際の現場では何が起きているのでしょうか
洗濯物は乾きません。
なぜなら、温風が十分に通らないからです。
そして、
温風が通らない原因は、ホコリです。
ドラム式洗濯機を分解すると、ヒートポンプや送風経路には、
まるで
フェルトの壁のように
ホコリが積み重なっていることがあります。
(日立)
(Panasonic)
風は出ています。
でも、通れません。
これでは、
乾燥時間が長くなるのは当然です。
「故障」だと思っていたら…
もちろん、
本当に故障しているケースもあります。
しかし、
私が「乾燥時間が長い」
というご相談でお伺いした場合、
体感では
クリーニングで改善 約90%
修理が必要 約5%
買い替え 約5%
です。
つまり、
乾燥時間が長くなったからといって、すぐに寿命とは限らないのです。
一番印象に残っている現場
以前、Panasonicのドラム式洗濯機で、
「5時間乾燥しても乾かない」
というご相談をいただきました。
ヒートポンプを取り外してみると、
そこには
ホコリが壁のように詰まり、
風が通る隙間がほとんどありませんでした。

洗浄後、風量は回復し、
乾燥時間も大きく改善しました。
お客様は、
「もっと早くお願いすれば良かったですね。」と笑っておられました。
こうした現場は、一件だけではありません。
毎年、何度も経験しています。
実はメーカーによって原因は違います
ここまで読んで、
「うちの洗濯機はどこが詰まるの?」
と思われた方もいるかもしれません。
実は、
Panasonic
日立
東芝
シャープ
では、
乾燥時間が長くなる原因が少しずつ違います。
私たちは、
メーカーごとの特徴を見ながら原因を探しています。
次回は、
メーカー別に一番多い原因について、
現場写真を交えながらお話ししたいと思います。
最後に
乾燥時間が長くなったからといって、
すぐに買い替える必要はありません。
逆に、
そのまま使い続けることで、
ヒートポンプにさらに負荷がかかり、
本当の故障につながることもあります。
私がお伝えしたいのは、
「クリーニングしてください」ということではありません。
乾燥時間が長くなったら、「故障なのか、汚れなのか」を見極めることが大切ということです。
その判断が、洗濯機を長く使うための第一歩になります。



