マンション玄関ドアが「開けたまま固定できない」理由―戸建てとの違いを知ると納得できます
- 「最近、子どもの咳が続いている。」
- 「梅雨になると家族の体調が気になる。」

そんなことはありませんか?
もちろん、咳の原因は風邪や花粉などさまざまで、一つに決めつけることはできません。
ただ、アレルギー性の要因が疑われる場合には、家の中のカビが影響していることもあると言われています。
実は、私自身も昔、湿気の多い古いアパートに住み、原因の分からない咳に何年も苦しんだ経験があります。
部屋はカビ臭く、押し入れは使えないほどカビだらけ。
呼吸器科でアレルギー性気管支炎と診断され、引っ越し後に少しずつ改善しました。
だからこそ今、住まいの環境を整えることの大切さを強く感じています。
カビが原因で体調に影響することもあります
千葉大学真菌医学研究センターの矢口貴志准教授によると、カビは鼻水や皮膚炎だけでなく、咳などの呼吸器症状にも関係することがあります。
特にアレルギー性の要因が疑われる場合には、家庭内のカビを減らすことが症状の改善につながる可能性があるとされています。
もちろん、咳が続く場合は、まず医療機関を受診し、原因を調べてもらうことが大切です。
そのうえで、住まいの環境を見直すことも一つの選択肢になるかもしれません。
カビは悪者ではありません
「カビ」と聞くと悪いものという印象があります。
しかし実は、味噌や醤油、日本酒など、日本の食文化を支えている麹菌もカビの仲間です。
抗生物質のペニシリンもカビから発見されました。
つまり、カビそのものが悪いのではありません。
問題なのは、本来少ないはずのカビが、家の中で増え続けてしまう環境です。
カビが増える条件は3つあります
専門家によると、カビは次の3つの条件が揃うと繁殖しやすくなります。
- 20〜30℃の温度
- 湿度60%以上
- ホコリや髪の毛、石けんカスなどの有機物
実は、この条件は私たちの家の中に意外なほど揃っています
- エアコンの内部。
- 洗濯機。
- 浴室。
- 押し入れ。
- 家具の裏。
風通しが悪く、湿気がこもる場所では、カビが増えやすくなります。
本当の敵はカビではありません
私は毎年たくさんのお宅へ伺います。
そこで感じるのは、
本当の敵はカビではないということです。
本当の敵は
- 湿気。
- ホコリ。
- 空気が動かない環境。
この3つです。
逆に言えば、この環境を改善することで、家は「カビが生えにくい環境」に近づいていきます。
家の中のカビはゼロにできません。でも「生えにくい家」は作れます
自然界からカビをなくすことはできません。
だから家の中のカビを完全にゼロにすることも現実的ではありません。
でも、
- 湿度を下げる。
- 風を通す。
- ホコリをためない。
エアコンや洗濯機など、見えない場所も定期的に手入れする。
こうした積み重ねで、カビが生えにくい住まいを作ることはできます。
私はハウスクリーニングをしていますが、本当にお手伝いしたいのは「掃除」ではありません。
ご家族が安心して深呼吸できる住まいを守ること。
それが、この仕事を続けている理由です。
次回は、「エアコンを10分運転すると約1,000個のカビ胞子が飛ぶ」と言われる理由について、専門家の知見と現場経験を交えながらご紹介したいと思います。


