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ドラム式洗濯機を「洗濯だけ」で使うとカビる?乾燥を使わない家庭で気を付けたいこと

鳥山修史

鳥山修史

テーマ:ドラム式洗濯機 クリーニング




「ドラム式洗濯機を使っていますが、乾燥機能は使いません』


分解クリーニングに伺うと、このようなお話をよく聞きます。

ドラム式洗濯機を選んだものの、

洗濯物は外に干したい
衣類の縮みが心配
電気代を抑えたい
乾燥できない衣類が多い
洗濯機として使えれば十分


という理由から、洗濯だけで使用しているご家庭は少なくありません。

では、ドラム式洗濯機を洗濯だけで使い続けると、内部はカビやすくなるのでしょうか。

結論からお伝えすると、
洗濯だけで使用すること自体が悪いわけではありません。

ただし、洗濯後の湿気を残したままにすると、カビが繁殖しやすい環境になります。

大切なのは、乾燥機能を使うか使わないかだけではなく、洗濯後に内部をどれだけ乾かせるかです。

洗濯が終わっても、内部は乾いていません


洗濯物を取り出すと、ドラムの中は空になります。

見た目には水も残っておらず、

「これなら大丈夫」と思われるかもしれません。

しかし、実際の洗濯機内部には水分が残っています。

例えば、

ドラムの裏側
外槽の内側
窓パッキンの溝
排水経路
洗剤投入口
ホースや接続部分


などです。

これらは普段見えないため、水分や洗剤カスが残っていても気付きにくい場所です。

そこへ衣類から出た皮脂、糸くず、洗剤や柔軟剤の残りが付着すると、カビや汚れが蓄積しやすくなります。

「洗濯槽が見た目にきれい」でも安心とは限りません


ドラム式洗濯機の扉を開けて中を見ると、ステンレスのドラムが見えます。

表面が光っていれば、「うちの洗濯機はきれい」
と思うのも無理はありません。

しかし、クリーニングで問題になるのは、正面から見える部分だけではありません。

分解すると、その裏側や外槽、パッキンの奥などに、黒カビや水アカ、洗剤カスが付着していることがあります。

つまり、
見えているドラムがきれいなことと、洗濯機全体がきれいなことは別です。

見えない場所ほど、水分が乾きにくく、汚れも確認しにくいのです。

乾燥機能を使えば、カビは完全に防げるのでしょうか


ここで、
「それなら毎回乾燥すれば、カビは生えないのですか?」

という疑問が生まれます。

残念ながら、乾燥機能を使用していても、洗濯機内部のすべてが完全に乾くとは限りません。

衣類を乾かすための温風は通りますが、

水が残りやすい場所
風が十分に届かない場所
洗剤カスが付着した場所
パッキンの溝


などには、汚れが残ることがあります。

また、乾燥を頻繁に使用する洗濯機では、カビとは別に、乾燥経路やヒートポンプへホコリが蓄積する問題も起こります。

つまり、
乾燥を使わなければ湿気に注意が必要。 乾燥を使えばホコリの蓄積に注意が必要。

ということです。

ドラム式洗濯機は便利ですが、使い方にかかわらず定期的なお手入れは必要です。

洗濯だけで使うなら、何をすればよいのでしょうか


乾燥機能を使わないからといって、すぐにカビだらけになるわけではありません。

洗濯後の湿気をできるだけ残さないことが大切です。

まず、洗濯物を取り出した後は、扉を開けて内部を乾燥させます。

ただし、小さなお子さまやペットがいるご家庭では、洗濯機の中へ入る事故を防ぐため、安全を優先してください。

次に、窓パッキンの溝に残った水分や糸くずを拭き取ります。

ドラム式洗濯機はパッキン部分に水が残りやすいため、ここを放置すると黒ずみや臭いの原因になりやすくなります。

そして、機種に搭載されている槽乾燥や槽クリーン機能も活用してください。

ただし、これらは日常的な予防を助ける機能であり、すでに固着した汚れをすべて取り除くものではありません。

取扱説明書に従って、
洗濯槽のお手入れ
排水フィルターの清掃
洗剤投入口の清掃
窓パッキンの拭き取り


を続けることが基本になります。

洗剤や柔軟剤を多く入れれば、きれいになるわけではありません


汚れや臭いが気になると、洗剤や柔軟剤を多めに入れたくなるかもしれません。

しかし、規定量を超えた洗剤や柔軟剤は、すすぎ切れずに内部へ残りやすくなります。


特に柔軟剤は粘り気があり、糸くずやホコリと混ざると、ベタついた汚れになることがあります。

「良い香りが弱いから」
「洗浄力を強くしたいから」

と量を増やすのではなく、洗濯物の量や水量に合わせた適量を守ることが大切です。

洗剤は、多ければ多いほどきれいになるものではありません。

こんな変化があれば、内部汚れを疑ってください


洗濯だけで使用しているご家庭では、次のような変化がないか確認してみてください。

扉を開けると湿った臭いがする
窓パッキンに黒い点が出てきた
洗濯物に黒いカスが付く
洗濯後も衣類の臭いが気になる
洗剤投入口がヌルヌルする
排水フィルターにヘドロ状の汚れが付く
槽洗浄をしても臭いが改善しない



一つ当てはまっただけで、すぐに分解クリーニングが必要とは限りません。

しかし、日常のお手入れをしても改善しない場合は、手の届かない場所に汚れが蓄積している可能性があります。

「乾燥を使わないこと」より問題なのは、湿ったまま閉じること



ドラム式洗濯機を洗濯だけで使うことには、何の問題もありません。

外干しが好きな方もいれば、衣類の素材によって乾燥を避ける方もいます。

生活スタイルはそれぞれです。

ただし、洗濯が終わった後も扉を閉めたままにし、濡れた糸くずや洗剤カスを残しておくと、内部は長時間湿った状態になります。

問題は、 乾燥機能を使わないことではなく、湿気と汚れを残したままにすること

なのです。

まとめ



洗濯だけでも大丈夫。
ただし「乾かす習慣」が必要です

ドラム式洗濯機は、乾燥機能を使わず洗濯だけで使用しても構いません。

ただし、洗濯後の内部には見えない水分が残っています。

そのため、

洗濯物を早めに取り出す
安全を確認して扉を開けておく
窓パッキンの水分を拭く
洗剤と柔軟剤の適量を守る
槽乾燥や槽クリーンを活用する
フィルター類を定期的に清掃する



といった習慣が重要です。

乾燥機能を使わないから、必ずカビるのではありません。

しかし、湿ったまま放置すれば、どの洗濯機でも汚れやカビは発生しやすくなります。

あなたが確認するべきなのは、

「乾燥機能を使っているか」ではなく、 「洗濯後の湿気を残していないか」


です。
今日の洗濯が終わったら、まず窓パッキンの溝と扉の内側に、水分や糸くずが残っていないか確認してみてください。

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鳥山修史
専門家

鳥山修史(ハウスクリーニング)

クリーンハンター.com

目が届かない黒カビ雑菌が繁殖する『風呂釜配管』『ドラム式洗濯機』『エアコン』の水回り家電クリーニングを専門に、夫婦で行う気配りときめの細かいサービスでお客様に健康と安心を届ける。

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