自分を知ることが、自立への第一歩
「もっと頑張ればできる。」
私たちは子どもの頃から、そんな言葉を耳にする機会が少なくありません。
努力することは、とても大切です。
ですが、障害福祉の現場で多くの方と関わる中で、「頑張ること」だけでは解決できない困りごとがあることを、私は何度も感じてきました。
例えば、朝起きられない、人とのコミュニケーションがうまくいかない、仕事が長続きしない――。
こうした困りごとに対して、「もっと努力しよう」「気持ちの問題だ」と考えてしまうと、自分を責めることにつながってしまいます。
しかし、本当に必要なのは、頑張ることではなく、「なぜそうなるのか」を知ることではないでしょうか。
睡眠のリズムが合っていないのかもしれない。
疲れやすさが影響しているのかもしれない。
周囲の環境が合っていないのかもしれない。
原因が見えてくると、「自分はダメなんだ」という気持ちは、「自分にはこういう工夫が必要なんだ」という考え方へ少しずつ変わっていきます。
PiSTEJAPANでは、「できる・できない」で評価するのではなく、「その人に合った方法は何だろう」という視点を大切にしています。
自分を責めるよりも、自分を理解する。
無理を続けるよりも、自分に合った工夫を見つける。
その積み重ねが、自分らしく暮らし、自分らしく働く力につながると考えています。
自己理解とは、「苦手なこと」を知るだけではありません。
「どんな環境なら力を発揮できるのか」「どんな方法なら続けられるのか」を知ることでもあります。
一人一人に合った答えは、一人一人違います。
だからこそ私たちは、利用者さんと一緒に考え、一緒に試し、一緒に歩んでいく支援を大切にしています。
次回は、「自分を知ることが、自立への第一歩」についてお伝えします。


