自分を知ることが、自立への第一歩
「昨日はできたのに、今日はできなかった。」
障害福祉の現場では、このような言葉を耳にすることがあります。
昨日は集中できたのに、今日は体調が優れず作業が進まない。
一度は就職できたけれど、長く続かなかった。
そんな経験から、「自分は頑張りが足りない」と責めてしまう方も少なくありません。
しかし、私は「一度できること」と「続けられること」は違うと考えています。
例えば、無理をして一日頑張ることはできても、その頑張りを毎日続けることは簡単ではありません。
一方で、自分の体調や特性に合わせた方法を見つけることができれば、無理なく続けられる可能性が広がります。
私は、「できた」という結果だけではなく、「続けられる」という過程を大切にしたいと考えています。
そのためには、自分自身を知ることが欠かせません。
どのくらいの時間なら集中できるのか。
どんな環境なら安心して取り組めるのか。
疲れたときには、どのように休息を取ればよいのか。
一人一人に合った方法は違います。
だからこそ、他人と比べるのではなく、自分に合ったペースを見つけることが大切です。
PiSTEJAPANでは、「もっと頑張ろう」ではなく、「どうすれば続けられるだろう」という視点を大切にしています。
続けられる経験は、自信につながります。
その自信が、新しいことへ挑戦する力となり、自分らしい暮らしや働き方へとつながっていきます。
誰かと同じ歩幅で進む必要はありません。
自分に合ったペースで、一歩ずつ積み重ねていくこと。
それが、長く安心して地域で暮らし、働き続けるための土台になると、私は考えています。
⸻
次回は、「自立訓練(生活訓練)とは? 自分らしく暮らす力を育てる場所」についてお伝えします。


