「当たり前のことを最適に」をキャッチフレーズに、人事・労務を見直し、企業と人をつなぎたい（1/3）

自社の魅力を掘り起こし、求人・面接に生かす方法をアドバイス

　「規模や業種に関わらず、企業の人材不足が深刻化しています。経営者や採用担当の方々は、『どのように自社の魅力を伝えればいいのか』『応募喚起の具体的な方法は』などと、頭を悩ませているのではないでしょうか」

　そう話すのは、札幌市東区のビルの一室に「アイ社会保険労務士事務所」を構える藍直樹さん。市内の法人、個人事業主の人事・労務相談をメインに、従業員の勤怠管理・給与計算・各種申請の手続き代行などを手掛けています。

　「当たり前のことを最適に」が藍さんのキャッチフレーズ。安定した雇用関係を構築するため、募集手法などの見直しに力を入れています。
　「意識してほしいのは、求人媒体の活用法です。媒体の選び方は適切か、自社の強みや企業風土を的確にアピールできているか、応募者にメリットが感じられる内容かなど。常に新しい情報に更新できているかどうかもポイントです」

　藍さんの助言は、採用面接のシーンにも及びます。
　「面接官が複数同席する場合、全員の認識は共通しているでしょうか。応募者に求めるものがバラバラでは、優れた人材を見逃してしまうかもしれません」

　他に課題として挙がるのは、労働時間や賃金、年次有給休暇に関する事柄。昨今では、さまざまなハラスメントへの対処に苦慮しているケースも見られると言います。
　「職場環境を整える上でも、ハラスメント対策は避けては通れません。トラブルを防ぐためには定義をきちんと理解し、罰則規定をしっかり提示する必要があります。当方では、相談窓口も案内しています」

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