エンディングノートを書くのは・・
私事ではありますが、昨年末父が亡くなりました。すでに母も亡くなっており、両親がいなくなってしまいました。
諸事情により、母の時の父の時も長男の私が喪主を務めましたが、母が亡くなったときには、何をどうしたらよいかわからないことだらけでした。
「あれも聞いておけば良かった」「これも聞いておけば良かった」ということがいっぱいありました。いまだにどのようにしたら良いか決めかねていることがたくさんあります。
父の場合は腫瘍の疑いがある、と言われた時に「延命は望まないので一切の治療を受けない」とはっきりと意思表示をしたので、あらかじめもしもの時にはどうしたらよいのか、希望を聞いておきました。
よく「両親に死後の希望を聞くことなんてできない」とおっしゃる方がいらっしゃいますが、私は母に聞かなかったことをとても後悔しています。病気だということで躊躇したことで、二度と母の希望を聞くことはできません。そして正解がわからないまま、様々な決定を行わなくてはいけません。
この母の時の失敗があったので、父には必要なことは絶対に聞いておかなくては、と切に感じたのです。
以前、「エンディングノートの話~遺された人へのメッセージ~」にも書きましたが、近親者の方が元気なうちにエンディングノートや遺言書等にもしもの時の希望を書いていただいてはいかがでしょうか。直接希望は聞きにくくても、両親の記念日などにエンディングノートをプレゼントするのもいいかもしれません。
我が家でも妻の母には以前からエンディングノートを渡し、書いていただいています。
芸能界では、樹木希林さんが全身がんと闘っていた時には、娘婿の本木雅弘さんともしものときどうするか、お話しされていたそうですよ。
今回父の葬儀は、亡くなる前にある程度決めておいたので、私自身が落ち着いて葬儀に臨めました。
私はFPであり、葬儀自体のプロではありません。しかし二度の喪主を務め、予め葬儀等についてある程度決めておくことが大切だなぁと実感しました。
皆さんも、一度検討してみてはいかがでしょうか。
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