税制改正で相続税はどう変わるの？

以前から、相続税が上がるため該当する方は準備が必要だと言われてきましたが、2015年1月1日以降の相続等に関して、新しい税制が適用されることになります。

まずは、相続税の基礎控除額が引き下げられます。基礎控除額とは基本的に税金がかからない金額のことです。
現行の基礎控除額は「5000万円 + 1000万円 × 法定相続人の数」となっています。
※法定相続人とは、第一には「配偶者」と「子供」が対象となりますが、「養子である」等
　状況により対象人数が変わることがあります。

改正後は「3000万円 + 600万円 × 法定相続人の数」となり、6割相当引き下げられたことになります。

例えば配偶者がいてお子様が2人いるご家庭の場合・・
現行では8000万円まで控除されていたのが、改正後は4800万円まで引き下げられることになります。

これにより、納税義務が発生する納税者が全体の4％だったのが、6％に増えると見込まれています。

ということは、逆に言えば、94％の方は「相続税の納税義務がない」ということになりますね。

法定相続人が1人の場合、改正後の基礎控除額は3600万円となりますので、「3600万円以上相続する可能性がある」という方以外は相続税に関して心配はいらないようですね。

ただ、お子様がいらっしゃらないご家庭で、土地建物があり、退職金等で現金があるような場合には対象になる可能性もありますので、お心当たりの方は試算してみてはいかがでしょうか。

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