自己負担はどれくらい?

佐々木茂樹

佐々木茂樹

テーマ:公的介護保険

要支援・要介護状態になった時に利用する介護保険の利用者負担額は、基本的にかかった費用の1割です。そして1割の利用者負担額が一定の額を超えた時は、申請により高額サービス費が払い戻されるようになっています。
利用者負担上限額は所得により4段階に分かれていて、札幌市では最高で37.200円となっています。
(2013年3月21日現在)

この金額には、施設などの食費・居住費や必要な福祉用具購入・住宅改修分は含まれませんが、福祉用具・住宅改修については別に申請することにより、費用の一部が払い戻しされます。

福祉用具購入費(ポータブルトイレ・入浴補助用具など)

一人あたり一年間10万円までは対象となります。介護保険を利用する場合1割は自己負担のため、1万円を自分で負担することになります。
つまり、10万円のポータブルトイレを購入したら申請することにより、9万円は払い戻される、ということです。
ただし、指定事業者から購入する等の支給要件があります。
10万円以上購入する場合は全額自己負担となります。

住宅改修費(手すりの取り付け・段差の解消・便器の取り換えなど

一人あたり20万円まで対象となります。「福祉用具購入費」同様介護保険を利用する場合1割は自己負担のため、2万円を自分で負担することになります。
つまり、20万円の改修を行った場合申請することにより、18万円は払い戻される、ということです。
ただし、改修前の申請が必要等の支給要件があります。
20万円を超えた場合は全額自己負担となります。

どちらも支給要件がありますので、あらかじめ確認をしてくださいね。

その他、要支援・要介護の段階により在宅サービスの利用限度額が決められていますので、次回からご案内したいと思います。


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佐々木茂樹
専門家

佐々木茂樹(ファイナンシャルプランナー)

ファイナンシャルサービス株式会社

長年にわたる保険業務の経験から保険の見直しを得意とするほか、道内のFPではまだ扱いが少ない住宅ローンに詳しく丁寧なサポートサービスに強み。

佐々木茂樹プロは北海道テレビ放送が厳正なる審査をした登録専門家です

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