共有名義の不動産が難しくなる理由
「家族が困らない状態にしておくこと」
相続対策というと、「税金を減らすこと」を思い浮かべる方が多いかもしれません。
しかし、私が相続の現場で感じるのは、「家族が困らない状態にしておくこと」も、同じくらい大切だということです。
不動産は、現金のように簡単に分けられる財産ではありません。
元気なうちに方向性を決めておく
相続登記がされていない、共有名義になっている、空き家のまま放置されている。
こうした状態が重なると、売却や管理、修繕、相続の手続きが複雑になることがあります。
ご本人にとっては「そのままにしていただけ」のつもりでも、ご家族にとっては大きな負担になる場合があります。
だからこそ、元気なうちに方向性を決めておくことが大切なのです。
「どうしたいと思っているのか」を共有する
例えば、
誰に引き継ぎたいのか。
その不動産を残したいのか、売却も考えているのか。
管理は誰が担うのか。
共有名義にするのか、一人に引き継ぐのか。
こうしたことを、ご家族で話し合っておくだけでも、その後の手続きは大きく変わります。
すべてを決める必要はありません。
まずは「どうしたいと思っているのか」を共有することが、将来の安心につながります。
家族が困らずに引き継げる状態にしておくこと
今回のシリーズでは、買取業者の営業電話をきっかけに、相続登記、共有名義、空き家の問題について考えてきました。
どのテーマにも共通していたのは、「もっと早く確認しておけばよかった」 という声です。
不動産を残すということは、建物や土地を残すだけではありません。
家族が困らずに引き継げる状態にしておくことも、大切な相続対策の一つです。
もし、ご実家の土地や空き家について気になっていることがあるなら、まずは登記簿を確認し、ご家族と話をしてみてください。
その小さな一歩が、将来の大きな安心につながるかもしれません。
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岡崎総合会計事務所
税理士 岡崎 俊視


