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芝原晶子

工業系・技術系企業の海外向け事業を支える英語翻訳者

芝原晶子(しばはらあきこ) / 通訳・翻訳

AST Translation Service

コラム

動詞へと変化した #MeToo と「コンマリ」

2019年7月30日 公開 / 2021年2月28日更新

テーマ:海外 ドラマ 英会話 学習

コラムカテゴリ:くらし

Good evening! とうとう夏がやってきましたね。
夏が来る前に、翻訳者仲間さん二人と東京でお会いしました。
会合場所は…なんと、赤坂迎賓館!
ここは東京のど真ん中?本当に日本?と思うような場所です。

本館の様子


別館の様子



残念ながら、本館も別館も建物内は撮影禁止。
入場料は両館で2,500円でしたが、その価値はありました。
皆さんもぜひ一度は見学してみてください。

ちょうど本館から別館への見学に移る時に、予約時間まで少し三人で休憩していました。
そして「名詞がいつの間にか動詞になっている単語がある」という話題になりました。

例として、email (e-mail)はかつて「電子メール」という名詞だけで使用されていたのに、
気付いたら "Email me"「メールしてね」というように動詞としても使われています。
他には、Googleだって会社名の固有名詞だけだったなのに、
今では "I Google it"「ググる(口語のみ)」という動詞としても使われています。
(和訳する時は「Google(グーグル)で検索する」です。)

そして昨日、Netflixのオリジナルドラマ "Orange Is The New Black” を見ていたところ、
新しく動詞化した単語が2つ出てきました!
(というよりも、私が今まで知らなかっただけかもしれませんが)

まず一つ目は "Me Too"です。これは去年に世界的に知られた "#MeToo" から派生しました。
ドラマの中で、以前刑務所長だった男性のセクハラを、元女性部下に彼の名前は伏せて
SNSで#MeTooを付けて投稿しました。
その投稿を見た男性は恋人に "She MeToo me!" 「MeTooされた!」と言っていました。
その後も他の登場人物たちがその話題になると、MeTooを動詞として使っていました。

そして二つ目は「コンマリ」です。そう、ときめく片付けでアメリカでも有名な近藤麻理恵さん。
主人公の女性の父親が、自分の娘(主人公)の友人と話している時に、
"My wife is Mari-Kondoing in the house." 「妻は家でコンマリしててね。」と言っていました。
その後も親子の会話で、娘の妻(主人公はバイセクシャルです)を好きではない父親が娘に、
"Look closely. Does she spark joy?"「よく考えてごらん。(彼女と一緒で)人生がときめくかい?」と聞きます。
そこで娘は "Are you asking me to Mari Kondo my wife?" 「私に妻をコンマリしろって言うの?」
と言い返していました。

このように、日本語だけではなく、英語も日々変化しています。
だから言語は奥深くて面白い!興味が尽きることはありません。

この記事を書いたプロ

芝原晶子

工業系・技術系企業の海外向け事業を支える英語翻訳者

芝原晶子(AST Translation Service)

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