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芝原晶子

工業系・技術系企業の海外向け事業を支える英語翻訳者

芝原晶子(しばはらあきこ) / 通訳・翻訳

AST Translation Service

コラム

建築・建設通訳者は一人工業高校?~現場で感じたこと~

2019年4月15日 公開 / 2021年2月28日更新

テーマ:通訳 翻訳 英語 建築 建設

コラムカテゴリ:くらし

Good afternoon! 今日の高崎は風が強く、桜もだいぶ散り始めました。



さて、今日は久々に通訳のお仕事について、少しお話ししたいと思います。

私は現在、主に建築・建設分野の通訳をしています。
その通訳の現場を通じて感じたことは、建築・建設分野は
工業系に関することをほぼ網羅しているのではないか?ということです。

例えば…
建築:内装やインテリアを含む建物全体
機械:建屋内に設置される設備や空調
電気:機械や照明等の建屋内外における電気配線工事
土木:外構および配管工事
情報:セキュリティ管理システム
化学・生物:使用される建材
物理:建物の構造
地学:工事現場の地質や地盤調査

このように、私が今思いつくだけでもこれだけあります。
ここの全ての項目に数学が関わってくるのは言うまでもありません。
そしてなんと美術も関わってきます。どの図面もみなとても美しいです。

そう考えると、通訳者は一人で工業高校のほぼ全学科を担当することになります。
これに気付いた時、「これぞ技術通訳者としての集大成かもしれない!」と思いました。

もちろん、これらの知識が十分にあればいいのですが、
根っからの文系出身者である私が理解するのには時間が掛かります。
それでも情熱と好奇心を持って仕事をしていくうちに、自然と徐々に身に付くから不思議です。
それは、現場で素人の私に根気よく教えてくださる、エンジニアの方々のお蔭が大きいです。

こうして、現場であらゆる工業系の知識と語彙が増えていく、建築・建設通訳という
お仕事に魅力を感じ引き込まれています。やみつきになってしまいそうです!

この記事を書いたプロ

芝原晶子

工業系・技術系企業の海外向け事業を支える英語翻訳者

芝原晶子(AST Translation Service)

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