減量後に食欲が増すのはなぜ?
約30年後には世界の1/4が肥満?
おはようございます。福島市 さとうクリニック内科・消化器科の佐藤です。今朝は‘約30年後には世界の1/4が肥満?’という報告です。
今週オーストリアで開催中の欧州肥満症会議で発表された新しい研究は、世界の肥満人口が2017年の14%から2045年までに22%に達し、ほぼ4分の1が肥満になることを示した。この国際研究は、世界保健機関(WHO)の非伝染性疾患リスク因子コラボレーションデータベースから得られた世界各国の人口データを用いた。
データの解析から、2型糖尿病患者は2017年の9%から2045年までには8人に1人(12%)に増えるとみられる。研究はまた、2型糖尿病の有病率が2045年に10%超となるのを防ぐには世界の肥満率を25%低下させる必要があるとしている。
国によって傾向が違うこともデータから示された。例えば、米国での現在の傾向が今後も続く場合、肥満は2017年の39%から2045年には55%に増え、糖尿病の割合は14%から18%に増加すると考えられる。英国では、肥満は現在の32%から2045年には48%に増加することが現在の傾向から予想され、糖尿病の割合は10.2%から12.6%に増加すると考えられる。
肥満が増えるという事は上述の様に糖尿病患者も増えるという事ですのでこれは深刻な問題です。肥満であっても血液検査上に問題がなければ大丈夫と思っておられる方も多いかも?知れませんが...肥満であることがある意味、一種の病的状態である事はどうも間違いなさそうですから可能であればいくらかなりでも減量を試みる事は将来的には間違いなく有益な事になると思われます。