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プラズマ乳酸菌でインフルエンザ予防?
おはようございます。福島市 さとうクリニック内科・消化器科の砂糖です。今朝は‘プラズマ乳酸菌でインフルエンザ予防?’という報告です。
近年、乳酸菌による効果に期待して、様々な食品が販売されている。特にウイル感染の防御機構については、一般にメディアでも広く取り上げられていて社会的にも注目されている。
一般的な乳酸菌のウイルス感染予防の機序は乳酸菌あるいは産生物質が自然免疫を司どるnatural killer細胞(NK細胞)を活性化させ、活性化されたNK細胞がウイルス感染細胞を除去するものである。しかし、通常乳酸菌は胃酸により死滅してしまうため、摂取方法や量的な問題をクリアする必要がある。
一方で最近注目されているのはプラズマ乳酸菌という乳酸菌のウイルス感染予防効果である。プラズマ乳酸菌はウイルス感染防御司令塔であるプラズマサイト樹状細胞(pDC)に取り込まれることによってpDCを活性化するとのことである。活性化させたpDCは様々な機序でウイルスを排除することが確認されており、現在pDCを直接活性化し得るとの報告がある乳酸菌はプラズマ乳酸菌のみである
プラズマ乳酸菌のヒトでのウイルス感染予防効果に関しての国立感染症研究センターのデータも報告されており、10週間の摂取により風邪やインフルエンザへの罹患率と自覚症状を比較した結果、いずれも改善されていたと報告されている。
プラズマ乳酸菌を日常的に摂取することによって体内免疫を活性化させ、インフルエンザの発症を一定レベルで抑制できる可能性もある。インフルエンザの発症は免疫力の弱い小児や高齢者で多く、乳酸菌であればともに日常的にも摂取しやすく、公衆衛生学的観点からも今後のさらなる検討による成果が期待される。
*国立がん研究センター 岩田敏先生の文章を抜粋し、一部改変
最近は様々な食品の効果が大きく喧伝され、それに踊らされて?購入している患者さんも多く見受けられます。コマーシャルを見ていると確かに如何にも効果がありそうに宣伝しているので藁にもすがる気持ちで購入するのも分からなくはありません。でも、個人的見解として言わせていただければあんな高額な商品を購入するのに効果が担保されているとは言えない安いジェネリック医薬品を希望するのは少し違うのでは?と思ってしまいます。
今後、ウイルス感染防御には効果が期待できそうなプラズマ乳酸菌のさらなる成果に期待したいところです!