- お電話での
お問い合わせ - 024-545-6111
コラム
肥満改善でうつ病軽減?
2017年10月6日
肥満改善でうつ病軽減?
おはようございます。福島市 さとうクリニック内科・消化器科の佐藤です。今朝は‘肥満改善でうつ病軽減?’という報告です。
肥満者のうつ病有病率は、正常体重者の2倍であると報告されている。肥満とうつ病には、潜在的に双方向の関連がある。いくつかの研究において、うつ病が体重増加や肥満を引き起こすことが示唆されており、他の研究においては、肥満者がその後うつ病を発症する可能性が高いことが示唆されている。オーストラリア・シドニー大学の研究者らは、12ヵ月間の研究において、うつ症状と体重変化との関連性を調査した。
対象者70例に対し、3ヵ月間のライフスタイル(食事、運動)の体重減量介入を行い、12ヵ月間のフォローアップを行った。対象者は抑うつ質問票(BDI-II)を完了し、研究の期間中、体重測定を行った。ベースライン時における対象者は、平均体格指数(BMI) 31.1kg/m2、体重89.4kg、年齢45.4歳、女性63%であった。
主な結果は以下のとおり。
・ベースラインから3ヵ月までの平均体重変化は−5.2%、ベースラインから12ヵ月までの平均体重変化は−4.2%であった。
・12ヵ月間の調査において、抑うつスコアは有意に低下し、抑うつスコアの1単位減少は、体重の−0.4%減少と関連していた。
著者らは「現在の研究では、非臨床的うつ病肥満患者における体重減少は気分改善と関連しており、これらの改善は3~12ヵ月間のフォローアップ期間中も持続することが示唆された」としている。
肥満はどうしてもメタボとの関係が取沙汰されがちですが、肥満の改善がうつにも好影響を及ぼす様です。よく、ストレス太りなどと言われますが、単にストレスだけで太るのでなくてそれを解消しようとして普通よりも食べるのがその原因だろうと推測されます。医学的に考えてもストレスだけで太るとは到底考えにくく、そこに過食という要素が加わらなければ体重増加は説明出来ません。
関連するコラム
- 1日3杯のコーヒーで肝庇護効果? 2018-06-26
- 上手に生き、やる気を高めるには? 2018-02-28
- 知っている様で知らない風邪? 2018-02-17
- ビール・赤ワインでリラックス効果? 2017-12-26
- 体格指数(BMI)22が理想ってホント? 2017-11-29
コラムのテーマ一覧
- 熱中症
- 日常の出来事
- 医療環境
- 電子たばこ
- 時事ネタ
- 震災関連
- ご挨拶
- ビールの効用?
- 生活習慣病予防
- 糖尿病関連の報告
- コーヒーの効用
- がん予防
- 日本経済の状況
- 医療コラム
- 原発事故関連
- 薬剤の有効性
- ダイエットの秘訣
- メタボの原因?
- カロリー制限で長生き?
- 運動の効用
- 記憶の不思議?
- 高血圧予防?
- hiroの温泉紀行
- 医療界の新発見?
- 腸内細菌の役割
- 医療マメ知識
- 年末のご挨拶
- 糖尿病予防
- 認知症予防?
- 脳卒中リスク低減には?
- たばこの害
- ポケモンGO
- 加齢に伴う変化の特徴
- 心臓病増悪の原因
- 救急医療
- 内臓脂肪の悪弊
- 飲み過ぎ予防には?
- 長生きの秘訣
- 感染性胃腸炎
- インフルエンザ
- 長生きの秘訣?
- ポケモンGO
- 医療情報
- 研究会発表
カテゴリから記事を探す
佐藤浩明プロへの
お問い合わせ
マイベストプロを見た
と言うとスムーズです
勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。